【取材レポート】マイクロソフト「Surface Pro 3」の発表会は色々と印象的だった

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台湾の台北でコンピューター系の見本市「COMPUTEX TAIPEI」が開催されようとしている6月2日、東京ではマイクロソフトが自社のタブレット製品「Surface Pro 3」の発表会を行った。今回はこの発表会の取材レポートをお届けしたい。

■Surface Pro 3について

発表会では、まずは日本マイクロソフトの樋口泰行社長と女の子二人がSurface Pro 3を持って派手な入場だ。といっても服装が派手なわけではなく、樋口氏はTシャツとちょっと汚れた風なジーンズと、むしろ地味な服装であり、派手なのはスクリーンの映像演出だ。

地味な服装に派手な演出で登場した樋口社長。

この辺りから、僕は「これは今までとはちょと違うな?」と感じ始めた。

日本語でスピーチが始まり、

「はっきりいって、ちょっとふざけた言い方をすれば、もうヤバい!というレベルの凄いデバイス」

とのこと。プレゼンテーションでの言葉をもう少し紹介しよう。

Surface Pro 3を手に、その魅力を語る樋口社長。

「Surface 2はタブレットとして使えて、フル機能があるデバイスと言ったが、やはりちょっと分厚い、重いというフィードバックをもらっていた。どちらかというと、タブレットというよりPCの重さに近かったと思うが、今回はそのあたりを全てクリアしているデバイスだと認識している。Pro 2はProなのに少し画面が小さいというフィードバックもあったが、Pro 3では画面を大きくしてクリアした」

「本当に満を持してリリースするデバイスだ!」

「画面が大きくなりながら、タブレットとしての軽さを持ち、フルPCの機能を持っている」

などとSurface Pro 3のアピールがあった後、マーケティング面の話に移り、

「2年前はほぼゼロだったマーケットが、1年前には10%、そして今年の1月、2月、3月ではIDC(調査会社)のデータでは30.5%と急激に伸びている。これは我々のSurface、OEMのタブレットも含んだデータです。Surface Pro 3の登場でWindowsタブレットはさらに伸びることでしょう」

家電量販店での販売におけるタブレットのシェアについて。

などと語られたのだが、何をベースにほぼゼロとか約30%なのかの具体的な説明はなかったので、その数字をどう判断すればいいのか? 僕にはよく分からなかった。一応プレゼン資料には家電量販店での販売におけるシェアと記されていたので、言葉通り量販店でのシェアは拡大しているのだろう。

それよりも、マイクロソフトが他のWindowsタブレットを作っているメーカーを「OEM」の一言で片づけたのが印象的だ。Windowsタブレットを作っているメーカーは色々と警戒したほうがいいのかもしれない。


■ブライアン登場。ハードウェアの特徴について語る

続いて、マイクロソフト本社のブライアン・ホール氏が登場して、Surface Pro 3のハード面の特徴を紹介した。かなりギーク的なオーラを発するおっさんだが、熱心に細かい部分まで紹介し、ギーク票は集めそうな男だ。

Surfaceの発表会ではお馴染みのブライアン・ホール氏。

Surfaceを片手にポーズを決めるブライアン。ギーク喝采のクールさだ。

とはいえ、Surfaceのスペックはすでに発売前にリークされていたものと変わらない(いいのか悪いのかわかりませんが)のでインパクトはない。

基本スペックとしては下記が主な点。

・Surface Pro 2の10インチよりも大きな12インチディスプレイを搭載。
・解像度は2160×1440で、アスペクト比は3:2。
・重さは約100g軽くなって、約798gに。
・厚さはかなり薄くなって、Surface Pro 2の13.5mmから9.1mmに。
・Core i7も選択可能で、まさにデスクトップ並みの性能(スタンダードはCore i3)
・バッテリー駆動時間はWeb閲覧で約9時間。


キックスタンドのヒンジの部分が従来とは異なり、段階的ではなく、無段階に変化させることができるとか、タイプカバー(キーボード)との接合部が独特のZ形式となり、固定度が高くなったので、膝の上においての作業もOKなどと説明された。

ドッキングステーションは以前の挟み込むものから、スタンダードな単に置くだけのものとなった。


薄さ、キックスタンドなどを説明するブライアン。

最後に、ブランドに弱い日本人にアピールしたかったのか、BMWやルイ・ヴィトンもSurfaceを導入するんだよとか言いだしたが、ギークにはありがたみのない話だ。

また、Adobeの人が登場して、ペンの重要性やクリエイティブクラウドでも使える話などをしてデモを始めたが、途中で動作不良を起こし、「まあ、製品版じゃないので」と去って行った。まあ発表会では良くあることだ。

Adobeのデモ。


■Officeは?

続いて日本マイクロソフトの藤本氏が登場した。ここではOfficeの話だ。よく使われる「Office Home &Business 2013」を今回は標準バンドルした。また、これに加えて、ソニーの「VAIO」シリーズでもお馴染みの「Note AnytIme」(Android、iOS版もある手書き入力アプリ/ソフトウェア)もバンドルされるということで、ペンによる手書き入力を活かした使い方ができそうだ。

また、Officeは商用利用権がついていることをアピールしていた。

そして、ブライアン氏と二人で、天秤ばかりを使ってMacbook Airとの重さの比較を始めた。言うまでもなくSurface Pro 3の方が軽いので、シャレでSurface Pro 3の上にリンゴを乗せて、それでもまだSurafaceの方が軽いよ! と笑いをとっていた。

リンゴを乗せたSurface Pro 3の方がMacbook Airよりも軽いというデモ。


■価格は?

樋口社長が再び登場し、価格の話を始める。一般向けモデルは91,800円~、法人向けは10,800円からとのこと。タイプカバーは12,980円で、タッチカバーは無くなるようだ。そして、発売日は7月17日だ。

価格


■タッチ&トライ

プレゼンテーションが終わると、実機を触ってみることができるタッチ&トライの時間になり、僕も触ってみたが、印象としては、やはり12インチのディスプレイは大きくて作業しやすそうだということ。やはり、10インチディスプレイは本気で仕事をしたり、作業するには小さすぎた。

ディスプレイがサイズアップしているのに軽量化されたこともナイスだ。

ディスプレイの表示クオリティも悪くない。さらにペン入力の精度も向上し、画面の隅に表示されているボタンなども問題なくペンで操作できる。レスポンスはあまり速い気はしないが、実用レベルではある。ちなみにデモ機のストレージは128GBだった。やはり、実用的にに最低限このぐらいの容量が欲しい。

画面の隅でも的確にペンでタッチできる。

なお、ペンのテクノロジーはワコム式ではなくVAIOなどと同じになったようで、それがボディの薄さにも繋がったのかもしれない。

タイプカバーのキータッチが若干悪くなっている気がしたが、マイクロソフトの担当者に聞いたところ、基本的にタッチはSurface 2のタイプカバーと同じチューニングをしているとのこと。要するに比較して悪くなっているわけではないようだ。最近、日常的に使っている「ThinkPad X1 Carbon」のせいで、僕の感覚が少し変わったのかもしれない。

全体として、普通に使える製品として仕上がっている印象で実用性が高い。製品さえ十分に流通すれば、かなりのヒット作になる可能性はありそうだ。

タイプカバー(キーボード付きのカバー)のキーサイズや配置はSurface 2の時と同じ。

キックスタンドも進化した。

ドッキングステーション

正面から見るとまさに普通のノートPC。普通に使えるように進化し、幅広く活用できそうだ。

何にしても2つのモデルで経験を積んで、フルHD解像度の10インチディスプレイで仕事するのはきついよな、という当たり前のことがはっきりして良かった。

(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
マイクロソフトストア
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