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【一条真人的Androidライフ】第46回:スマートフォンビデオの方向性はどっちだ?

やはりYouTubeは多くの人が見る
動画プラットフォームの不動のエース。
現在のスマートフォンにおけるビデオ撮影機能は解像度を上げたり、手振れ補正機能を搭載するなど、様々な進化をしている。特に最新機種では4K解像度に対応したものも増え、注目を集めている。

撮影機能の向上が進む中、ビデオを編集する機能はあまり進んでいない。以前、「HTC J」が撮影したビデオを自動的にショートビデオに編集する機能を搭載するなどしていたが、ちょっと時代に合わなかったのか? HTC J自体が流行らなかったのか? トレンドになることはなかった。

そんな状況の中、今年の夏モデルでは「Xperia Z2」がビデオ編集アプリを搭載した。撮影したビデオの前後の不要部分を手軽にカットしたり、動画の一部をスローモーションにするような機能を搭載するシンプルなものだが、ユーザーインターフェースもシンプルでなかなか使いやすい。

このアプリは編集後の動画をYouTubeなどに手軽にアップロードできるので、いろいろ活用できそうでポテンシャルを感じる。

また、最近では、6秒間の動画を撮影してアップロードして、「Instagram」的にSNSな感じでコミュニケーションできる「Vine」というアプリも一部で流行っており、これもXperia Z2に搭載されている。ビデオ版のInstagramのような感じだ。

6秒の動画を撮影してアップロードできるVINE。
ツイッター感覚で動画でコミュニケーションできる。

このようにビデオの活用に意欲的なXperiaだが、やはり、スマートフォンでのビデオ活用で難しいのは、その画面の広さに限りがあることだ。5インチ程度のサイズではさすがに大画面のPCと同じ機能を搭載して手軽に使うことはできない。

スマートフォンで使えるビデオ編集アプリでは1フレームごとのカット編集ができるものもあるようだが、細かすぎて気軽に使う気にはならない。

そのため、ごく大ざっぱに手軽な操作で動画を作成できる「FrameBlast」のようなアプリの方が気軽に使えていい。ちなみにFrameBlastは、同じFlameBlastのユーザーに対して作成動画を公開できるだけでなく、YouTubeにアップロードすることもできる。

手軽に動画を編集できるFrameBlast。

今後のスマートフォンのビデオ編集環境を考えると、やはり手軽にビデオが作成できたり、YouTubeやコミュニケーションに活用しやすいものが受け入れられていきそうだ。

6秒間というショートムービーをSNS的に使うVineもコミュニケーション・サービスだが、ビデオをコミュニケーションに使うという部分では、まだまだ様々なサービス展開の可能性があるのではないかと思う。


記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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