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【島田純のMobile×Travel】第20回:韓国の現地番号を取得して音声通話がお得になる、ドコモの「海外プラスナンバー」を使ってみる

NTTドコモ(以下、ドコモ)が韓国渡航者向けに提供している「海外プラスナンバー」の使用方法をご紹介します。

ドコモの「海外プラスナンバー」とは、ドコモの携帯電話やスマートフォンを韓国で利用する時に、特定のキャリア(韓国の通信キャリア「KT」)に接続した状態で、韓国の現地番号での発着信が可能になるという有料サービスで、韓国の現地番号を利用することで音声着信は無料、日本向けおよび韓国向けの音声発信は通常時の半額以下になります。

「海外プラスナンバー」は韓国到着後に電話申込することも可能

海外プラスナンバーは事前の申込が必要となります。電話、もしくはドコモショップ及び成田空港などにあるドコモワールドカウンターにて申込を行うことができます。できれば事前に申込を済ませておく方が安心ですが、韓国到着後に電話で申込をする場合でも、ドコモの携帯電話を利用して申込する場合は、申込時の通話料金は無料となります。

電話にて海外プラスナンバーの申込を行うと、数分後にはサービスが利用可能となり、同サービスで利用可能になる韓国の番号を通知するSMSが届きます。SMSで通知される電話番号が韓国国内で利用できる電話番号となります。

SMSで韓国の番号が通知される

番号を通知するSMSにも記載されている通り、海外プラスナンバーを使った音声通話を有効にするためには、接続先の通信事業者を「KT」(または「KTF」、「olleh」)に設定する必要があります。

接続先の通信事業者の設定方法は、機種によって若干異なりますが、概ね以下の操作で行うことができます。

≪Androidの場合≫

[設定] > [その他] > [モバイルネットワーク] > [通信事業者]

≪iPhoneの場合≫

[設定] > [キャリア] > [手動]


上記操作を行い、表示される通信事業者の一覧の中からKT、KTF 、ollehのいずれかに接続することで、海外プラスナンバーを使用するための準備が完了し、先に取得した韓国の電話番号での音声発着信が利用可能となります。

海外プラスナンバーが有効になっている状態で発信を行うと、発信の都度特別な操作を行わずに韓国番号からの発信が有効となり、通常の国際電話サービスである「WORLD WING」利用時の料金よりも通話料が割引されます。

海外プラスナンバー利用時の具体的な料金については、以下のようになります。

海外プラスナンバー利用時の料金

海外プラスナンバーを利用中でも、ドコモの本来の番号宛に着信があった場合は通常通り着信し、通話を行うことができます。ですが、この場合はドコモの番号宛の着信となるため、WORLD WING利用時の着信料金となります。

海外プラスナンバーを使用中に、本来のドコモの電話番号を利用して電話発信を行う場合は、発信先の電話番号の最後に「#22」をつけることで、ドコモの電話番号を表示して発信を行うことができます。この機能を利用した際は通常のWORLD WINGの通話料が適用される点にも注意が必要です。

日本に帰国後に必要な操作は、韓国で海外プラスナンバーを利用するために設定した通信所業者の設定を「自動」に設定変更すれば、通常通りドコモのネットワークへの接続が可能となります。海外プラスナンバーのサービスを継続して利用しない場合は、オプションの解約も忘れずに行いましょう。

海外プラスナンバーは、日割り計算が適用されますので、短期間の滞在中だけ利用するという使い方もできます。

海外プラスナンバーは、音声通話に関する割引サービスとなりますが、別途海外パケ・ホーダイや海外1Dayパケなどのサービスと組み合わせて利用することで、パケット通信についても定額で利用することが可能です。これらのサービスを活用することで、海外渡航時でも通話料、通信料を節約しながら、携帯電話やスマートフォンを便利に利用することができます。


記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler

ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。

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