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【一条真人的Androidライフ】第17回:大画面化するスマートフォンと小型化するモバイルルータ

スペイン・バルセロナで2月に開催された「Mobile World Congress 2013」(WMC)では、ついにASUSから通話機能を搭載したスマートフォン版の「Nexus 7」とも言える「FonePad」(PadFoneと紛らわしいナ)が登場し、さらにサムスン電子は8インチのスマートフォンさえも発表してしまった。彼らは正気なのか? 飲み過ぎなのか? まあ、何にしても、それは人の自由と言えるものだろう。出してみなければ、そこにマーケットが存在するかどうかはわからない。「GALAXY Note」も実際に浸透するまでは5インチディスプレイのスマートフォンのマーケットがあるとは誰も考えなかったのだから。

しかし、現実の問題として普通の人間がスマートフォン的に扱えるのはやはり5インチ程度ではないかという気がする。しかし、この「フォン」という言葉の持つ概念は実に曖昧になってきている。スマートフォンにしてもタブレットにしてもスマートデバイスは通信機能さえあれば、Bluetoothヘッドセットなどを使うことで簡単にインターネット電話として使えてしまう。最近では5インチ以上のスマートフォンを「ファブレット」と呼ぶという新しいジャンル概念の提案があるが、この言葉も普及する前に時代の流れが追い越してしまうかもしれない。

人々はスマートデバイスに慣れきってきたが、モバイル通信機能を持たないスマートデバイスを外出先で使うのは面倒だ。スマートフォンとの組み合わせでテザリング機能を利用して使うという人もいるかもしれないが、やはり、バッテリの消耗が激しく、気を使ってしまう。実用という面では、やはりスマートデバイス自体にモバイル通信機能をもたせるか、モバイルルータと組み合わせるのが現実的だろう。

そんな状況のなか、モバイルルータの進化も進んでいる。それはそうだ。スマートフォンがこれだけ進化しているのだから。

最近、感銘をうけたのはWiMAXモバイルルータの「URoad-Aero」と「Aterm WM3800R」。これら2つは前世代の製品と比較して飛躍的にコンパクト化されている。2年ぐらい前のモバイルルータは「iPhone 4S」を持ち歩くのと大差なかったが、今や、その半分程度の小ささになってしまった。もう2年ぐらいするとキーホルダーにつけても不自然ではなくなるかもしれない。

モバイルルータとスマートデバイスという組み合わせが普及するのか? すべてのスマートデバイスにモバイル通信機能や通話機能をブチ込んでしまうのか? 通信回線ごとに金の稼げる通信事業者は当然、後者のほうがありがたいだろうが、ユーザーから見れば前者の未来が現実的だろう。モバイルルータの進化はスマートデバイスの進化の方向性も変えていく可能性があるのかもしれない。

WM3600R(右)から大きく小型化したWM3800R(左)。

左からiPhone 4S、URoad-Aero、WM3800R。WM3800Rは驚異的にコンパクトだし、
Aeroは極めて薄く、どちらもポケットの中で邪魔にならない。


【参考リンク】
GAPSIS/【試用レポート】 WiMAX対応小型軽量ルーター「Aterm WM3800R」


記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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