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Adobe、Flashの脆弱性へ対策した修正バージョンを1週間前倒しで提供開始。Android版もリリース済み

米Adobe Systemsは現地時間20日、Flash Playerの最新バージョン10.1.85.3の配信を開始した。併せてAndroid版の最新バージョン10.1.95.1もリリースしている。

これらの最新バージョンは先日発覚した脆弱性に対応したものであり、当初は9月27日の週にリリース予定とされていた。ところが、今回の問題は危険度が非常に高く、いくつか被害があるとの報告も上がり始めたことから早期に対応することに決めたようだ。アップデートをまだ適用していないユーザーはできるだけ早く行うことをオススメしたい。

というのも、Adobe規定の危険度評価基準で今回の脆弱性は最もレベルの高い”クリティカル”に設定されているからだ。これは、場合によってはシステムがクラッシュしたり、乗っ取られる恐れがあるレベル。影響を受けるプラットフォームはWindows、Mac、Linux、Solaris、AndroidなどFlash Playerに対応した多種多様なコンピュータ機器。

なお、AdobeはAcrobat、Readerへのアップデートは10月4日以降に提供する予定。

幸運にと言ってよいかは別として、国内で販売されているAndroidスマートフォンは現時点ではAndroid 2.1以下の為、公式にはFlash Playerを使うことができない。しかし、将来的には国内のAndroid端末もFlashを使えるのが当たり前の状況になってくるはずだ。特に来年以降は確実にそうなる。FlashはAndroidに多くのメリット、エンターテインメント性をもたらしてくれる一方で、セキュリティ上の懸念やバッテリー消費量の増大の問題も含んでいる。

今後はスマートフォンといえど、セキュリティ問題への関心もある程度持っておくことが必要になりそうだ。

【情報元、参考リンク】
Adobe Systems/Security update available for Adobe Flash Player

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