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【せう先生のスマホ講座】第16回:Androidスマホ・タブレットとパソコンで開いているタブやブックマークを同期するにはどうしたらいい?

GAPSISをご覧の皆さん、「せう」です。こんにちは。3月です。ちょっとずつ春の息吹が感じられる今日この頃です。出会いと別れの季節ってことですね。気分もセンチメンタルな方向になりそうです。

スマホとパソコンのブックマーク同期について質問が寄せられました!

それはさておき、先日読者の皆様からの質問を募集した(質問募集記事はこちら)ところ、いくつか質問が寄せられました。最初は質問が来るかどうかかなり不安だったのですが、ちょっとホッとしています。

今回のスマホ講座では、まずは寄せられた質問の中の一つ、インターネットブラウザのブックマーク(お気に入り)に関するものについてお答えしたいと思います。


【質問】

「PCで現在見ているネットのサイトを、すぐにスマホで見るのはどうすればよいでしょうか。スマホはZenfone 5、アプリはGoogle Chromeです。PCのブラウザはIE 11とChromeを併用しています。
もう1つお聞きしたいのですが、スマホのGoogle Chromeで起動時のページを設定出来ませんか。よろしくお願いします」


【せう先生の答え】

パソコンやスマホ・タブレットなど、複数のデバイス間で開いているタブを共有する方法ですが、ご質問の環境ではChromeを使うのが一番簡単だと思います。手順は以下の通りです。なお、前提条件として共有したい機器全てのChromeにおいて、Googleアカウントでログインしておく必要があります。パソコンではログインせずに使っている方もいると思いますが、していない場合はログインしておきましょう。


★パソコン(Windows・OS X)

Googleアカウントでのログインを行った後、Chromeのウィンドウ右上にある「≡」(メニュー)アイコンから「設定」を選びます(下図参照)。

「設定」を開く

「設定」を開いたら、「同期の詳細設定」をクリックします(下図参照)。

次に「同期の詳細設定」を選ぶ(※クリックして拡大)

下図のように同期項目の設定画面が表示されたら、「開いているタブ」にチェックが入っているか確認しましょう。このチェックを行っておくことで、パソコンのChromeで開いているタブ(開いているウェブサイト)を他の機器でも閲覧することができるようになります。開いているタブを他の機器と「同期」できることになります。なお、「すべてを同期する」を選んでいる場合には、全項目にチェックが入ります。

ちなみに「ブックマーク」を入れておくと、パソコンのブックマークを他の機器のChromeから見れるようになりますし、「履歴」をチェックすると履歴も見ることができるようになります。

「同期の詳細設定」画面。ここで同期したい項目を選ぶ(※クリックして拡大)

では、パソコンのChromeから、スマートフォンなどのChromeで開いているタブを実際に確認してみましょう。

他のデバイスの開いていたタブを表示するには「≡」から「最近使ったタブ」を選択します(下図参照)。Chromeを開いた瞬間に同じタブが表示される訳ではないことには気を付けましょう。各デバイスの名称に続いて、開いているタブの件名が表示されていることが分かると思います。

他のデバイスで開いたタブを確認できる(※クリックして拡大)



★スマホ・タブレットでやること

次はスマホ・タブレット側の設定です。パソコンで行った設定と同じようなことをします。

まず、画面右上に表示されている縦向きの「…」(メニュー)アイコンをタップ(端末によってはメニューキーをタップ)し、メニューから「設定」を選択します。設定画面が出たら、一番上にあるGoogleアカウントをタップします。

「設定」→Googleアカウントをタップする。


アカウント設定が表示されたら、もう一度画面上のGoogleアカウントをタップします。同期項目が表示されるので、パソコンと同様に「開いているタブ」にチェックが入っているか確認しましょう。なお、同期できる全項目を同期する設定になっている場合、Android版ではグレーアウトした状態でチェックが入った状態に、iOS(iPhone・iPad・iPod touch)版では同期項目が非表示になります。iOS版の場合、「すべてを同期する」をオフにすることで同期項目の選択が表示されます。下図はAndroid版の画面です。

自分のアカウントをタップすると同期項目が表示されます。ここで「開かれているタブ」をチェックする。


他のデバイスの開いていたタブを表示するには「新しいタブ」を開き、その下部に出ている時計のアイコン(履歴表示)をタップします。すると、他のデバイスで最後に開いていたタブを確認できます。パソコンと同様、Chromeを開いた瞬間に同じタブが表示される訳ではないことには気を付けましょう。

時計のアイコンをタップすると、他のデバイスで開いているタブが表示される。


Internet Explorerとの併用に関しては、残念ながらChromeとの間で開いているタブの共有はできません。ただし、Windows 8.1やWindows 10に搭載されているInternet Explorer 11において、MicrosoftアカウントでOneDrive(旧SkyDrive)を利用しているとパソコン・タブレット間で開いたタブの共有ができます。使い方はスマホ版Chromeのそれとほぼ同じで、新しいタブの下部にデバイスごとに最近開いたタブが表示されます。


さて、次に、スマホのGoogle Chromeの起動時に開くページ設定の件です。

スマホ・タブレット版のChromeでは、終了(別アプリへの切り替え)直前に開いていたページ(タブ)を復元するようになっています。質問の意図としては、「ホームページ」の設定を変えたい、という解釈のもとでの設定をご紹介します(もしも違っていたら、再度質問して頂けると幸いです)。

最近のAndroidスマホ・タブレットではChromeがプリインストールされていることが一般的です。

中には端末標準のWebブラウザーとなっているものもあります。端末にプリインストールされているChromeでは「ホームページ」設定が初期設定で有効になっていて、メーカー・キャリアのポータルサイトが表示されるように設定されているのが一般的です。

「ホーム」アイコンをタップすると、ドコモのスマホの場合は「dmenu」が表示される。

実は、ホームページ設定が有効なChromeでは全てのタブを閉じた後の挙動が、無効になっているそれと異なります。ホームページ設定が無効の場合、全てのタブを閉じてもアプリは起動したままなのですが、有効だと全て閉じるとアプリも閉じてしまうのです。使い方次第ですが、この挙動の違いからホームページ設定を無効にしたいと思うこともあるでしょう。

ホームページ設定が無効になっているとタブを全部閉じてもChromeは表示されたまま

ホームページ設定を無効にしたい場合、画面右上の縦向きの「…」(メニュー)アイコンをタップ(端末によってはメニューキーをタップ)し、メニューから「設定」を選択します。設定画面が出たら、「ホームページ」をタップします。そして、画面右上のスイッチを「OFF」にします。

「ホームページ」設定をOFF(無効)にする。


ホームページ設定が無効になると、今まで表示されていた「ホーム」アイコンが消えているはずです。これで全てのタブを閉じてもアプリまで閉じることはなくなります。

「ホーム」アイコンがなくなる。

一方、ホームページ機能はそのままで、標準(デフォルト)とは違うページにしたい、ということもあるでしょう。この場合は、先ほどのホームページ設定画面で、「デフォルト」のチェックを外した上でホームページにしたいサイトのアドレスを「URLを入力…」欄に入力しましょう。

「デフォルト」のチェックを外して、設定したいサイトのアドレスを入力する。


ということで、質問に対する答えとして「正解」であれば幸いです。読者の皆さんも是非、参考にしてくださいね!


記事執筆者プロフィール
せう
ブログ:せうの日記、Twitter:@shoinoue

静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。

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