Androidニュース&アプリ情報メディア

Camangi(カマンジ)、年末にAndroid 2.2搭載のハイスペックタブレットを投入予定

Android 1.5を搭載した7インチのタブレット端末を昨年12月に発売した台湾に本拠を構えるCamangi(カマンジ)が、年末を目処にハイスペックの新モデルを投入する予定であることが明らかになった。21日、Camangi日本法人の社長を務める宍戸一弥氏が明かした。Camangiの次期モデルの計画は4月に国内で発売されたWebStationの新バージョンの告知時にも公表されているが、宍戸氏は改めてこの計画を認めた。具体的な時期は年末までを目処とした今年後半になる見込み。

また、現時点ではスペック詳細は未定だが、少なくともAndroid 2.2(Froyo)を搭載し、1GHz駆動程度の高速CPUが採用される方針だという。その他のスペックに関してもできるだけ高レベルな構成に持っていくようだ。ただし、Bluetoothに関しては技術基準適合証明取得にかかるコストを考慮する必要があり、販売台数の見込み数量とのバランスや、その他検討事案次第となる模様。

特に日本国内で端末を販売する場合、Bluetoothだけでなく、Wi-Fiなどの無線技術に関する証明取得にかかるコストが重く圧し掛かるため、海外端末の国内展開はコストとスペックのバランスの見極めが難しいようだ。

しかし、基本的な仕様は先に述べたようにハイエンド向けとなる予定だ。

具体的なプロセッサは未定だが、1GHz駆動のものが搭載される見込みなので、現行モデルよりも格段に動作が快適になるだろう。また、次期モデルでは抵抗膜方式のタッチパネルから、静電容量方式のパネルに変更することを検討しているという。これによりマルチタッチ操作が可能になることが期待できる。

そして、一般ユーザーにとって日々の利用において重要な要素となるアプリだが、この点も改善される予定だ。

同社が運営するアプリマーケット「Camangi Market」のラインナップは現状では約100だが、年内に200程度にまで拡充される計画だという。有力なデベロッパーとは常に交渉が続いており、Camangi Market向けに調整が施された魅力的なアプリが続々と加わる予定。

とはいえ、一般ユーザーが気になるのは独自マーケットではなく、Googleが運営する「Android Market」だというのが正直なところ。現行モデルではAndroid Marketが使えないわけだが、Camangiは次期モデルで利用できるようにすべく、Googleと交渉しているという。

Androidタブレットに関しては、現状はCamangiのWebStationだけでなく、他メーカー製端末も含めて基本的にAndroid Marketへのアクセスが認められていないのだという。この状況の改善は端末ベンダーだけで実現できるものではないようだが、いずれ叶うはずだ。

最終的に次期モデルの発売時点でAndroid Marketを利用できるかどうかはわからないが、少なくとも一般的な大多数のユーザーが不自由しなくて済む程度の魅力あるアプリは年内に揃う予定だ。

宍戸氏は200程度の有力アプリが揃えば、実使用上は十分快適に利用できるはず、と語っている。

その為にも有力デベロッパーとの交渉は続けられている。

なお、最近の各社のタブレット端末の展開はディスプレイサイズをいくつか用意する傾向がトレンド化しつつあるが、Camangiは現時点では7インチの端末にフォーカスしている。6インチ~10インチ程度の幅で検討されたようだが、7インチがディスプレイを広く使え、また、手ごろなサイズとの認識だ。実際にインタビュー時に現行モデルを使わせて頂いたが、筆者自身同感だった。

次期モデルの詳細発表を待ちたい。


【スペシャルサンクス】
・Camangi 日本法人社長 宍戸 一弥 氏
貴重なお時間を割いて頂き感謝しております。
・ライトスピード株式会社代表取締役 方波見 豊 氏(同氏のブログ
方波見氏のお陰でCamangi社訪問が実現しました。ありがとうございました。

【参考リンク】
Camangi Japan
方波見氏のCamangi社訪問ブログ記事

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:0 件