Androidニュース&アプリ情報メディア

ついにナビが普通に話せるレベルに進化!GoogleマップにAI「Gemini」統合で助手席の相棒に

米Google(グーグル)は地図/ナビゲーションサービス「Google Maps(Google マップ)」にAIエージェント「Gemini」を統合する。まずは11月後半に米国でAndroid及びiOSアプリで段階的に展開していく予定。日本市場での導入スケジュールは現時点では分かっていないが、来年には日本でも利用できるようになるのではないかと期待される。

<▲画像:「Google マップ」との音声でのやり取りが「Gemini」統合で自然に>

現行のGoogle マップのカーナビゲーション機能も十分便利だし、音声入力の精度も良く、利便性も高いし、使い勝手はいい。

しかし、これまでの音声入力ではユーザーである人間側がGoogle マップに理解できるシンプルなフレーズを使う必要があった。

そのため、例えば「今のルート沿いで、5km以内位の所にマクドナルドかケンタッキーはないかな?」とか、「10km圏内にあるゲームショップに行きたいんだけど、渋滞を考慮して現在地から短い時間で行けるお店を3つピックアップしてくれない?」など、普段話しているような文章で音声入力しても意味が無かったし、理解してもらえなかった。

ところがGeminiが統合することで、それができるようになる。


正直な話、ついにカーナビゲーションに革命的進化が訪れようとしているのだと思う。今までは車載専用機にも利点はあったが、もはやGemini統合Googleマップの方が圧倒的に便利になるかもしれない。

もちろん日常生活圏ではそもそもナビを使わないと思うし、大抵のシーンでは複雑なフレーズで検索する必要性も薄いが、便利な存在が手元のスマホにいる、というのはとても安心できるし、完全にそちらに移行するユーザーも出てくるだろう。

Googleは、Geminiを統合することで、ついにGoogleマップでは初となる、ハンズフリー会話型のドライビング体験を提供できるとしている。助手席に知識豊富な友人がいて、彼が常にナビゲーションしてくれるような状況をGoogleマップが実現できるという。

ただし、冒頭で段階的に導入する予定と記したように、AndroidとiOS向けGoogleマップに導入されるものの、「Android Auto」への対応は最初からではないようだ。とはいえ、Android Autoがまだでも、スマホでGoogleマップの通常のナビゲーションは使える訳で、そこでGeminiならではの自然言語でのやり取りができれば十分だ。

さらにGemini統合でナビゲーションの指示のセリフそのものも変化するという。

<▲画像:ナビゲーション指示のセリフも豊かで自然になり、相談して口コミ情報などを聞くこともできる>

従来であれば「1km先で右折します」など、せいぜい距離や交差点の名称などを言う程度にとどまっていたので、ドライバー自身でメーターを見たり体感的に距離を確認しつつ、キョロキョロと目線をある程度動かしつつ、目的のポイントを注意して探す必要があったが、アップデート後は「○○レストランの後を右折してください」など、商業施設など各種ランドマーク、標識、地名など様々な情報を駆使しつつ、ドライバーに分かりやすいセリフで指示してくれるという。


それに加えて、Geminiからの情報通知もしてくれるようになるという。

例えばルート上で予期せぬ閉鎖や激しい渋滞が発生した場合などの混乱を、事前に通知してくれるという。ドライバー自身が地図を見て渋滞情報を視覚的にチェックしたり、ちょっとした案内音声で聞くだけでなく、もっと自然で高度に教えてくれるようだ。

また、GeminiはGoogleマップに投稿された各種口コミ情報などにもアクセスできる訳で、ドライブ中に色々なことを相談したり聞いたりすることもできるという。例えば、「その場所はなんで人気があるの?」と聞いたり、「お店の中の雰囲気はどんな感じ?」など、様々な情報を自然言語で相談できる。「Google カレンダー」で自分の予定を聞いて相談するようなこともできる。

将来的には車載器はAndroid Autoに対応さえしていれば十分ということになっていくかもしれない。

情報元、参考リンク
Google Maps navigation gets a powerful boost with Gemini

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:0 件