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【ミニコラム】4月登場予定の月2700円で自販機ドリンクを毎日1本飲める「Coke ON Pass」。何をどれくらい飲めば元が取れそうか検証

日本コカ・コーラは4月中旬をめどにスマートフォン向けアプリ「Coke ON」(読み:コークオン)において、サブスクリプションサービス「Coke ON Pass」(読み:コークオン パス)の提供を開始します。Coke ON Passは月額2,700円(以降、税込)で、毎日1本、Coke ON対応自販機のドリンクを飲めるという、いわゆるサブスクリプションサービス(定期購入サービス)です。


本記事執筆時点ではサービスインしていませんが、個人的にCoke ONアプリが好きなこともあり、Coke ON Passの魅力、そして、どの辺りに損益分岐点がありそうかといった点を簡単に検証してみたいと思います。

まず、5月31日までに関してはスタート記念で半額の月額1,350円なので、計算するまでもなくお得です。ほとんどの方が元を取れるはず。というか、元を取れるよう自販機に足を運ばれることでしょう。

しかし、重要なのはその後です。継続する価値があるのか? また、元を取るにはどれくらいドリンクを飲めばよいのか? ということです。

28日や31日の月もありますが、分かりやすく、1カ月の最大数を30本にして考えてみます。

また、ミネラルウォーターやお茶に関してはスーパーなどでまとめて買う方が安価かもしれませんが、ここでは、「営業時間や場所に縛られず、どこにでもあって時間を問わず購入できる」という自販機ならではの特性に付加価値があるものとして、そこまで広げた比較検証はせず、純粋にCoke ON対応自販機における損得のみを考えます。

<▲図:近くに設置されていたCoke ON対応自販機の例>

早速ですが、2,700円を30日で割ると、1日あたり90円です。毎日1本必ず飲むのであれば、基本的にCoke ON対応自販機には90円以下のドリンクはありませんので(※ないですよね?)、確実にお得です。1本110円のドリンクを毎日選んだ場合では110円 x 30 = 3,300円ということで、500円のプラスです。「コカ・コーラ」「リアルゴールド ウルトラチャージ」など500ml前後のドリンクなら1本160円ですから、30本飲むと160円 x 30 = 4,800円。すなわち2,100円もお得です。

ですが、さすがに1カ月間毎日自販機に足を運ぶことは困難ですよね?

徒歩30秒圏内に自販機があったとしても、休日は家から一歩も出たくない方も多いでしょうし、毎日毎日自販機に行くのは結構大変なハードルではないかと思います。

外出日数の現実的な最大値は、通勤・通学・買い物などで、週に5日、6日出掛けるのが限度かもしれません。その都度ドリンクをゲットしたとして、月に25本前後になります。

2,700円を25で割ると108円です。自販機内の最安ドリンクが110円だとすると、110円 x 25 = 2,750円となり、50円のプラスです。しかし、少なくとも今回私が撮影した近所の自販機の場合は、110円のドリンクは僅か2つ。それ以外は120円か130円、一部が150円、容量の大きいドリンクが160円でした。大半が120円以上なので、基本的にどのドリンクを選んでも元を取れます。

では、月に20本ならどうでしょう?

2,700円を20で割ると、1本あたり135円です。そろそろ微妙な額になってきました。135円未満のドリンクでは元が取れません。さすがに20本もコカ・コーラ、リアルゴールド、カフェ・ラテなどは飲めそうもありません。途中で「綾鷹」や「い・ろ・は・す」も混じってきそうです。

仮に20本の内訳を下記のようにしてみます。

  • コカ・コーラ:5本 → 160 x 5 = 750円
  • コカ・コーラ ゼロ:2本 → 160 x 2 = 320円
  • ファンタ プレミアオレンジ:3本 → 160 x 3 = 480円
  • リアルゴールド:3本 → 160 x 3 = 480円
  • い・ろ・は・す:3本 → 120 x 3 = 360円
  • 綾鷹(525ml):3本 → 160 x 3 = 480円
  • コーンポタージュ:1本 → 130 x 1 = 130円

合計:3,000円

これで何とか300円のプラスを確保できます。

さらに減らして週に4本ペース、すなわち月に16本とすると、2,700円を16で割って、1本あたり168.75円になります。もはや1本160円のコーラですら元を取れません。

これ以上細かく計算するのも大変ですし、大体の傾向は見えました。

およそ月に20本弱が損益分岐点ではないでしょうか。

しかも、できるだけ1本160円のドリンクを飲む。カロリーが気になるのであれば500ml程度のお茶にする。もしくはゼロシュガーのコーラにする。普段エナジードリンクを飲む頻度が高い方なら、いっそリアルゴールドに統一してしまう。

新型コロナウイルス感染拡大防止のためにテレワークを完全導入している会社で働いている方の場合には、出勤日が減っていて月20本でも厳しいかもしれませんが、20は頑張れば達成できる本数のような気がします。学生で日々の昼食時にドリンクを買う場合も大丈夫でしょう。

とはいえ、そもそも自販機で毎日ドリンクを買う習慣がない方も多いと思います。水筒を使えばドリンク代を節約できます。何だかんだで積み重なるとドリンク代も馬鹿にできません。ですが、冒頭でも書いたように、スーパーなどでの購入は除外、水筒の利用なども除外して、とにかく自販機で買う場合のみで検証しましょう。

また、Coke ONでは常に色々なキャンペーンが実施されていますし、今後はCoke ON Pass加入者向けの追加特典なども用意されるかもしれません。であれば、その分もお得度に上乗せできます。それなら、元々普段からドリンクを買う頻度が高い方の場合には結構元を取れそうなイメージです。

一方、ドリンクを買う習慣がないとか、少ない方の場合には、Coke ON Passに加入したからといって毎日ドリンクを自販機でゲットするようになれるかというと、厳しいように思います。

あと数百円下がれば加入者がグッと増えそうな気もしますが、いずれにしてもCoke ON Passは前代未聞のサービスなので楽しみです。

<▲図:Coke ON対応自販機に貼付されているステッカー>

なお、Coke ONに対応している自販機には上の写真のようにステッカーが貼付されています。また、Coke ONアプリでも対応自販機の検索ができます。


情報元、参考リンク
Coke ON公式サイト

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:1 件
  1. <編集後記>
    Coke ONは出たときから使ってますが、結構色々やっていて面白いのでお勧めです。ただ、さすがにコカ・コーラの自販機だけで月に20本飲むのは厳しいかもなぁ、とも思います。お茶も紅茶も色々飲みたいしとなると、毎日だろうと飲めるほど好きなドリンクがある人向けのサービスかもしれませんね。それか、綾鷹、コーンポタージュ、い・ろ・は・すをお昼ご飯時に飲めばいけるかな……?

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