シャーペンのような極細タッチペンが魅力のE Ink電子書籍リーダー兼デジタルノート「Supernote」に新モデル「Supernote A6 X」が登場! A5サイズの簡易レビューも

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Ratta Smart Technologyは10日、極細のペン先のタッチペンと特殊な自己回復表面で仕上げた高解像度E Inkディスプレイによって、リアルな紙とペンでの書き味に近い手書きが可能な電子書籍リーダー兼デジタルノートである「Supernote」(スーパーノート)シリーズにおいて、新機種となる「Supernote A6 X」を8月10日に発売すると発表した。

<▲図:Supernote A6 X。ドル表記だが日本からの購入も可能>

すでに予約受付は始まっていて、日本からでも購入できる。予約購入では標準価格が369ドルのところ、特別に70ドル引きの299ドルになる上、特典として7日間の無料返品対応サービスが提供されるので、ある程度気軽に注文できる形が採られている。もちろん1年間のメーカー保証も付いている。

実は筆者は7月8日にAmazon.co.jpでA5サイズ版の機種である「Supernote A5」(2019年発売)を購入したばかり。その感想も交えて紹介していきたい。

<▲図:筆者が購入したSupernote A5。ディスプレイサイズは10.3インチ>

今回はA5の後継機種は発表されなかったので、旧機種を買ったばかりの筆者にとってはある意味では良かったが、後継機種を欲しくなるくらいSupernoteは良い。詳しい感想は後日レビュー記事を別途用意しようと考えているが、何といっても特殊なタッチペンとディスプレイ表面の質感から成る手書きの書き味と、ペン先の細さから小さな文字を書きやすい、というのが素晴らしい。下に掲載した写真の例だと、一番小さい「あいうえお」は幅も高さも一文字約2mmほどだ。

<▲図:Supernote A5の画面。ディスプレイの表示品質は同等E Ink搭載の他社製品と変わりないが、小さく細い字を書きやすい>

私はA4資料のほか、A5サイズなどが多いプログラミング書籍・リファレンス書籍などを自分でスキャンしてPDFにした「自炊本」を表示する端末としてSupernote A5を購入した。資料や書籍への手書きメモも想定している。

この目的に照らして、10インチ、13インチクラスの高解像度のE Inkディスプレイを搭載する機種の中から比較検討した結果、Supernoteだけが0.7mmという極細のペン先のタッチペンを採用し、E Inkディスプレイを特殊な自己回復フィルムでカバーするという手法によって、リアルな紙とペンによる書き味を実現した、とPRされていた。

Sony Readerを代々愛用してきた筆者だが、今回はSupernoteのその点に惹かれた。

ところが、結果を言うと、リアルな紙とペンの書き味とは異なっていた。考えてみれば、紙ではないわけだし、紙特有の微細なザラザラ感もないので、どうしたって紙&ペンの感触にはならない。しかし、書き味は気持ちの良いものだし、従来型のタッチペンのそれとは異なる。ペン先が非常に細いことによって、小さな字も書きやすいので、本格的なメモが可能だったりデジタルノートとしても実用レベルにあるので、素晴らしい。

ペン先の写真を見ただけでもSupernoteのタッチペンの特殊性が伝わると思う。従来型のタッチペンとは明らかに異なり、パッと見は普通のペンだ。しかも、ペン先を0.5mmの芯のシャーペンと並べた所を見て欲しいが、実際にかなり細いことが分かると思う。ちなみに、このSupernote PenはWacom G14という技術を使ってRatta社が開発したペンだという。

<▲図:左がペン先0.7mmのSupernote Penで、右は0.5mm芯の市販のシャーペン>

ペン先が細いことによって、線の継ぎ足しをズレなく行うことも容易だし、本当にノートとして常用できるレベルにある。

また、ペン先にはセラミック素材が使われていて、摩耗がほぼなく、ずっと使える、と謳われている点も魅力だ。摩耗しないということは、ペンとディスプレイの当たりも変化しないわけで、常に同じ感触、同じ当たりで書ける、ということになるし、ペン先の交換が不要というのも良い。

ただし、前述したように、リアルなペンと紙の書き味とは違う。表面に凹凸がないので、ツルツルした表面のものにボールペンなどで書いているような感触に近いが、摩擦が全くないわけでもなく適度な抵抗はあるので、文字を書く際に止めたり払ったりといったことも正確にできて、本当に書きやすい。キチンとしたレビュー記事を用意するまでの間に、近い感じの組み合わせを何か探してみようと思う。おそらく適した表現ができる似た組み合わせが何かあるだろう。

4096段階の筆圧感知も可能だが、私の場合はメモだけなので一定の太さの細線しか使わないかもしれない。

さて、そのペンとディスプレイについては新機種のSupernote A6 Xでも変更なく、旧機種と同じだ。

では新機種では何が変わったのかというと、主にOS、ソフトウェアの改善、ハードウェアのスペック向上、将来的なソフトウェア更新によるものを含めた機能追加だ。

<▲図:Supernote A6 Xの主な特徴>

もともとSupernoteにはA5サイズのSupernote A5とA6サイズのSupernote A6がある。A5版は10.3インチ、A6版は7.8インチのE Inkディスプレイを採用している。解像度はどちらも1,872 x 1,404ピクセル。今回の新機種もこの点は同じだ。

そしてSupernote Penも同じだ。ところが、中身のOSやソフトウェアに変化がある。例えば、公式で公開されている画面イメージを見る限り、手書きツールが改善されている。下のイメージを見ると、0.1mmの線種も選べるようになっている。

<▲図:Supernote A6 Xにおける手書き例。0.1mmのペンツールもあるので、旧機種よりも細い文字も書けそうだ>

Ratta社は年に数回ソフトウェア更新を行っていて、筆者のSupernote A5など旧機種向けにも今後のソフトウェア更新でUIやソフトウェアのアップデートが行われる予定だと明かされているので、旧機種でも同じツールを利用できるようになるかもしれないが、少なくともSupernote A6 Xでは掲載イメージのようなツールを利用できるようだ。

しかも、下のイメージを見ると、レイヤ機能も追加されるようなので、イラスト描きにも本格的に使えるようになるかもしれない。

<▲図:手書きツール自体がアップデートされているようで、レイヤの利用も可能になるようだ。イラスト書きにもある程度使えるようになりそうだ>

旧機種のSupernote A5、Supernote A6(正確な名前は「Supernote A6 Agile」)は日本のAmazon.co.jpでもRatta社がマーケットプレイスにて販売中で、私はそこで購入して、翌々日に届いた。Supernoteの公式通販サイトでも3-5日で届くようだ。公式通販サイトでの購入の場合には、カバーとペンを選択して、自由な組み合わせで購入できるので、デザインを選びたい場合には公式通販サイトとなる。ただし、ペン及びカバーはデザインによって値段と割引額が異なり、標準構成よりも若干高くなる。

<▲図:公式通販サイトでの購入ページのイメージ。ペンとカバーは自由に組み合わせできるようになっている(ただし、値段と割引額はモノによって変化する)>

話を戻すと、旧機種ではLinuxベースのOSを使っていたのが、新機種ではAndroidベースに変わるようだ。

その恩恵だと思うが、多機能になる。旧機種ではPDF、EPUBファイルの閲覧、手書きメモの作成、デジタルノートの作成、カレンダー、メーラー、データの「Dropbox」での管理/同期、Supernoteの公式クラウドサービスでの管理/同期、くらいしか利用できない。かなりシンプルな製品だが、新機種のSupernote A6 Xではそれらに加えて、将来的なソフトウェア更新での追加予定だとされているものの、MS Officeファイルの閲覧/編集、画面のミラーリング機能などを利用できるようになるという。

さらに、パートナー企業のアプリにも対応するということで、いくつかの対応アプリが出てくるのかもしれない。

それ以外では、CPUがシングルコアからクアッドコアのものに変わり、メモリが1GBから2GBに増量され、バッテリーによる駆動時間が約50%伸びたという。

そのため、これから買うのであればSupernote A6 AgileよりもSupernote A6 Xの方が良いのは明らかだ。

しかし、A5サイズを求める場合には、Supernote A5の後継機種は現時点では発表されていないので、私のように昨年モデルを買っても、そう悪くはないように思う。というのも、PDFを閲覧したり、手書きメモを書いたりする分には、ストレスを感じるパフォーマンスではないからだ。多機能を求めていないのであれば、昨年モデルで構わないだろうし、Supernote A6 Xで利用できる機能は今後のソフトウェア更新によって旧機種でも利用できるようになるかもしれない。

一方、急ぎでないのであれば、後継機種の発表を待つ方がいいだろう。ハードウェアのスペックは確実に上がるだろうし、価格も場合によっては安い。

というのも、A6モデルのSupernote A6 AgileとSupernote A6 Xの販売価格は少なくとも記事執筆時点では逆転していて、Amazonで販売中の旧機種の方が高いからだ。もちろん予約特典による70ドル引きの恩恵によるものだし、為替レートの影響も受けるが、Supernote A5の後継機種の登場時にも予約割引が行われるのであれば、同じように新機種の方が安く入手できる可能性がある。

ちなみに、Supernoteにおけるデータ管理はUSBケーブル経由、Dropbox経由、Supernoteの独自クラウド経由、USBメモリ経由といった4つの方法が提供されている。USBケーブルでパソコンと繋いだ場合には、エクスプローラーで普通のハードディスクなどのストレージ内のファイルと同じようにコピー&ペーストするだけで転送が可能だ。ファイルの仕分けもフォルダ管理で行う。

Dropbox経由の場合は、Supernoteの内蔵ストレージ内の指定フォルダをDropbox上のSupernoteフォルダと同期できるので、かなり便利だ。デジタルノートはPDF変換/出力が可能で、出力先のフォルダ(「EXPORT」フォルダ)をDropboxで同期する設定にしておけば、ワンタップで同期できて、即座にパソコンやスマートフォンのDropboxから開くこともできるので、使い勝手がとてもいい。クラウド同期はSupernote独自クラウドとDropboxのいずれかを自由に選べるが、個人的にはDropbox同期を勧めたい。クラウドストレージサービスとしてはDropboxの方が使いやすいからだ。ちなみに、Supernoteのクラウド同期を使わない場合にはSupernoteのユーザー登録もしなくて構わない。

なお、Supernoteシリーズには微妙な点もあるので、それにも触れておきたい。

UI(メニュー)は日本語化されていて、日本語で扱うことはできるが、翻訳精度はひどく、結構いい加減なので注意が必要だ。明らかにおかしな翻訳になっているので、気になる方は気になるかもしれない。しかし、想像で補えるレベルなので、実用上の問題はない。とはいえ、この辺りは大したコストも掛からないと思うので修正して欲しいと思うが……。ちなみに公式サイト内の紹介文の日本語も微妙なので、Ratta社は日本での売り上げ台数を伸ばしたい場合、せめて日本語を正確にした方がいいと、勝手ながら思う。

また、新機種のSupernote A6 Xにはコラボレーションモデルの「Lamy AL-star EMR @ Supernote A6 X」もある。

<▲図:下がSupernote Penで、上がコラボペンであるLamy AL-star EMR>

こちらはコラボレーション独自デザインのカバーに加えて、付属のペンも独自ペンの「Lamy AL-star EMR」となっている。ペンの頭でこすることで手書き文字等を消せる消しゴム機能を利用できる。ただし、ペン先は0.7mmのSupernote Penとは異なるので、個人的にはコラボレーションモデルよりも標準モデルの方が良いと思う。もしくはコラボレーションモデルに加えてSupernote Penを追加購入するかだ。

冒頭でも触れたように、Supernote最大の魅力はSupernote Penによる独自の書き味にあるからだ。

久しぶりに結構感動する製品に巡り合った。Supernoteはオススメだ。

下のAmazon.co.jpの商品リンクは2019年モデルのSupernote A5とSupernote A6。「情報元、参考リンク」に掲載したSupernote公式サイトでは新機種のSupernote A6 Xの予約も可能となっている。

 

【情報元、参考リンク】
Supernote公式サイト
Amazon.co.jp内のRattaの商品ページ
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