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【一条真人的Androidライフ】第137回:2020年、ローソンは飛躍するか?

最近のコンビニは「FeliCa」(おサイフケータイ)だけでなく、QRコードでの決済に対応したものが出てきた。現在、ローソン系の店舗では楽天の決済サービスである「楽天ペイ」で支払いをすることができる。楽天ペイはFeliCaに対応しないスマホでも使えるので、多くのスマホで支払いができることになる。現在のスマホであれば、ほとんどの機種で利用できる。

<▲図:本記事では触れていないがローソンは「ローソンスマホペイ」と名付けた支払サービスの導入も予定している>

というのも、楽天ペイはスマホのディスプレイにバーコード(QRコード)を表示させてレジで読み取ってもらうだけでいいからだ。こうした楽天ペイのような支払い方式は、対応機種が多いということでは優れている。

そして、ローソンは楽天ペイだけでなく、「Alipay」(アリペイ)などにも対応している。

Alipayというのは、中国のAlibaba(アリババ)系のキャッシュレス支払いシステムだ。日本のユーザーだけでなく、中国のユーザーも利用できることになり、最近増えた中国からの旅行者なども利用できる。今はまだ2018年の半ばだが、2020年には東京オリンピックが開催され、より多くの観光客が来日することだろう。

そのとき、ローソンはより多くの顧客を集めることになるのかもしれない。中国のキャッシュレス化は進んでおり、Alipayでの支払いができることは重要な差別化となるだろう。それはもちろん、セブン-イレブンやファミリーマートなどがAlipayに対応しないままだったら、ということになるが。

FeliCaとバーコード(QRコード)方式のどちらが優れているのか? ということを考えるとき、交通機関での高速処理での利用を除けば、買い物の際のレジでの使用だと、バーコードでも問題はない。しかし、それは以前では考えられないほど、スマホの機能と処理能力が向上し、普及した、ということが大きいと思う。おサイフケータイは、スマホ以前の携帯電話の時代に搭載され、実用化された技術だ。その頃の携帯電話でQRコードでの支払い方式を考えてみても、物理的な非接触通信チップを搭載する方が現実的だったと思う。

しかし、現在のように優れた処理能力を持ち、ディスプレイもカメラ機能も優れたスマホであれば、バーコードの表示、そして読み取りも精度よく素早く行うことができるわけで、FeliCaと比べて汎用的、という点では非常に優れ、コスト面でも魅力を持つ、ということなのだろう。

さて、2020年のローソンはどうなっているだろうか?


記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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