Androidニュース&アプリ情報メディア

LenovoがMotorola Mobilityを買収。GoogleはMotorolaの特許の大部分の所有権を維持

レノボ・ジャパンは30日、LenovoとGoogleが米国時間29日に発表した、LenovoによるMotorola Mobility買収に関するプレス発表を日本向けにも改めて行った。Motorola MobilityはGoogle傘下において「Moto X」「Moto G」など、様々なスマートフォンを展開してきたが、今後はLenovo傘下に移ることになる。

買収金額は約29.1億ドル(※若干の調整の可能性あり)で、契約締結時に14.1億ドルが支払われ、残りの15億ドルは3年満期の約束手形で支払われる予定となっている。契約締結時の14.1億ドルは、うち6.6億ドル分が現金で、7.5億ドル分がLenovoの普通株式(上・下限設定あり)で支払われる。

LenovoはMotorola Mobilityを買収することで、特に北米及びラテンアメリカにおけるスマートフォン市場における存在感を高めることができるとしているが、西欧における足がかりも得て、スマートフォンメーカーとして世界的に存在感を高めていくことが予想される。

Motorola MobilityはAndroidスマートフォンメーカーとして米国で3位、ラテンアメリカ全体でも3位にいるため、Lenovoにとっては強力だろう。

なお、Lenovoによる買収があってもMotorola Mobilityが保有する特許ポートフォリオ(出願中のものを含む)の大部分の所有権はGoogleが維持するということだ。そして、Lenovoは、この特許ポートフォリオと、その他の知的財産についてはライセンスを受ける予定となっている。

Lenovoの会長兼CEOであるYang Yuanqing氏は本件について次のようにコメントしている。

「このような象徴的なブランド、革新的な製品群、そして素晴らしく才能あるグローバルチームの獲得により、Lenovoは世界のスマートフォン市場における有力企業に名を連ねることになります。我々は急成長するモバイル分野で強力なグローバルプレーヤーとなる機会を得るでしょう。我々は、LenovoとMotorora Mobilityの最良の部分を結集することで、お客様に愛される製品を提供すると同時に、強く成長性のある事業を推進していけると確信しています。Lenovoは、IBMのThinkブランドで成し遂げたように著名ブランドを擁して強化すること、ならびに世界中に拠点を置く企業を円滑かつ効率的に統合することにおいて、素晴らしい実績があります。私は、このプロセスが成功し、私たちの会社が市場における現在の勢いを維持するだけでなく、将来に向けた確固たる基盤を築き上げることを確信しています」

また、GoogleのCEOであるLarry Page氏は「Lenovoには、AndroidのエコシステムにおいてMotorola Mobilityをメジャープレーヤーに育て上げるための知見と実績があります。本合意により、Googleは世界中のスマートフォンユーザーの利益のために、我々のエネルギーをAndroidエコシステム全般にわたるイノベーションの促進に集中させることができます」と述べている。

Motorola MobilityのCEO、Dennis Woodside氏も、次のようなコメントを寄せている。

「Lenovoの一部となり、Motorola Mobilityはさらに1億人の人々にモバイルインターネットを提供する、という我々の目標を達成するための近道を得ました。Moto XとMoto Gを立ち上げたばかりの我々は、現在非常に勢いのある状態にあります。Lenovoのハードウェア事業における知見と全世界にリーチする力がこれを加速するのを助けてくれるでしょう」

【情報元、参考リンク】
レノボ・ジャパン/プレスリリース

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:0 件