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サムスン電子、Android搭載LTE対応のAPS-Cデジタル一眼カメラ「GALAXY NX」を発表

韓国サムスン電子は英国時間20日、デジタル一眼カメラの新製品「GALAXY NX」を発表した。このGALAXY NXは、同社製「GALAXY Camera」と同様に、OSにAndroidを採用している点が大きな特徴だ。さらに、3G/4G LTEに対応している点も大きな特徴。

GALAXY NX

すなわち、ミラーレス一眼とLTE対応スマートフォンを合体させた製品となる。

スマートフォン的仕様を見ると、OSはAndroid 4.2、ディスプレイは約4.8インチのHD TFT液晶、ネットワークは3Gが850/900/1900/2100MHz(HSPA+ 42Mbps対応)、4G LTEが800/850/900/1800/2100/2600MHz(Category3 100/50Mbps対応)に対応し、プロセッサは1.6GHzのクアッドコア、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n準拠で、2.4GHzと5GHzをサポートする。Bluetoothはv4.0(Low Energy対応)で、位置情報はGPS/A-GPS/GLONASSに対応する。内蔵メモリは2GB RAM、16GB ROMで、外部メモリとして、最大64GBまでサポートするmicroSDカードスロットを搭載する。

基本的にGoogle Playや一般的スマートフォン向けアプリなども利用可能で、形こそデジカメだがスマートフォンとして使える。

デジカメ側仕様など、他の仕様を確認していく。まず、バッテリー容量は4,360mAhだ。本体サイズは約136.5×101.2×25.7(最大37.65)mmで、重さはバッテリー無しの状態で約410g、バッテリー装着時で約495g。

イメージセンサーは有効画素数約2030万画素のAPS-C CMOSセンサーで、レンズマウントはサムスンNXマウント、ディスプレイに関しては前述した約4.8インチディスプレイのほか、SVGA解像度のEVFがディスプレイ上に搭載されている。ポップアップスタイルのフラッシュも搭載する。

ISO感度は100から25600まで、シャッタースピードは最高で1/6000秒、連写は最高で8.6コマ/秒、動画は最大で1920×1080/25fpsまで撮影できる。

バンドルされるソフトウェアはGALAXYシリーズのスマートフォンでもお馴染みのWindows/Mac向けの「Samsung Kies」と、Adobe Photoshop Lightroomとなっている。

なお、Android端末でもあるため、様々な画像加工アプリもこのカメラ上で使うことができるので、撮影した写真をその場でカメラ上で加工し、クラウドストレージにアップロードしたり、FacebookやTwitter、ブログなどに上げることもすぐにできる。さらに、GALAXYシリーズのスマートフォンに搭載されているカメラ関係の機能であるSound & Shot(音も同時に保存する)なども利用できる。

このGALAXY NXは英国で今夏リリース予定。




この手のカメラはコンデジで出てきているものの、APS-Cサイズのデジタル一眼の場合、それなりに大きなボディになってしまうため、カメラのタッチパネル上でスマートフォン並みに様々な作業をすることが軽快にできるかどうかは難しいイメージだ。少なくともゲームなどのアプリは使う必要がないし、せいぜいが画像加工、SNS、クラウドサービス程度の利用にとどまりそうだ。そうなるとわざわざAndroidを積む必要がない、ということにもなりかねず、市場が受け入れるのかどうか分からない。

しかし、カメラの多機能化が進むことは間違いないと見られるだけに、ここまで本格的にAndroidスマートフォンとの融合を図ったGALAXY NXがどのような販売スタートを切るのか注目だろう。このカメラがヒットした場合、追随するメーカーも出てくるかもしれない。

【情報元、参考リンク】
サムスン電子/プレスリリース

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