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【取材レポート】UQコミュニケーションズの東京メトロ WiMAX通信設備の見学会に行ってきた!

日頃からWiMAXのモバイルWi-Fiルーターを利用している僕だが、なんとUQコミュニケーションズは5月28日正午より東京メトロ全線でWiMAXを利用可能にした。喜ばしい限りだ。そして、これを記念して、丸ノ内線東京駅でWiMAX通信設備の見学会が報道関係者向けに行われた。本記事では、この見学会のレポートをお届けしたい。

トンネルとホーム、2つのエリアをカバーするアンテナが天井に設置されている。

見学会の集合場所は丸ノ内線東京駅の閉鎖した改札前で、集合時間が近づくと、なんとなく見たことのある人達が集まってきた。そして、なぜかプロブロガーのshimajiro氏(仲間内での愛称:コジキング。ブログはこちら「shimajiro@mobiler」。shimajiro氏もこのイベントのレポートを公開している。それはこちら)もやってきた。聞けば、一番乗りでやってきて、そのあたりを散歩していたのだという。やる気満々だ。

数多くのモバイルWi-Fiルーターを所有するブロガーのshimajiro氏。

shimajiro氏は僕と同じ「WM3800R」の「モモフライトピンク」(so-net限定モデル)を使っている。

今日も「Jawbone UP」を装着し、健康管理に余念のないshimajiro氏。


■改札口近辺の通信設備

UQコミュニケーションズの担当者の方から報道関係者であることを示すストラップを受け取り、まずは改札口に移動する。

shimajiro 「いやあ、閉鎖した改札から入るわけじゃないんですね」

一条 「それはムリだろ。閉鎖した改札が開いてサンダーバード13号が出てきたら面白いけど」

shimajiro 「サンダーバードって、あの糸で動かしてる操り人形ですか?」

一条 「いや、サンダーバードの人形は下から棒で操ってたんじゃないかな?」

shimajiro 「マジですか?」

一条 「イギリス人のやることだからな」

などと話しているうちに改札に着き、UQコミュニケーションズの方のガイドで関係者入り口から中に入り、まずは改札口近辺の通信設備の説明を受ける。改札口付近の天井に設置された通信設備の電波は無指向性で、約200メートル飛ぶのだという。改札エリアなどは、この無指向性の設備でカバーされるわけだ。

改札エリアの通信機器。無指向性のため、向きは関係ない。

現場で報道陣への説明をしてくれたUQコミュニケーションズの関口氏。


■ホームの通信設備

続いてホームに降り、ホームの通信設備を見せてもらう。こちらの通信設備の目的は2つ。ホームエリアの通信とトンネル内の通信をカバーすることだ。このためには指向性のアンテナが用いられる。トンネル内をカバーするためのアンテナはトンネルの入り口近辺に設置されるが、このとき、向きはトンネル内にあわせる。電波の到達距離は約500メートルだという。

トンネルの両端に同じ設備があり、この2つのアンテナでトンネルをカバーすることになる。意外にシンプルな設備だ。そして、これらに加えて、同じく指向性でホームのエリアをカバーするアンテナが逆向きに設置されている。

少し前にTwitterでWiMAXの通信はトンネル内で弱くなるとTweetしたのだが、まさにその理由はこの設備にあるようだ。トンネルの中央辺りで最も電波が弱くなるのだろう。

逆に地下鉄ホームでのWiMAXの通信環境が比較的良好なのもアンテナがすぐ傍にあるからだ。今後、WiMAXでより高速に通信したい場合には、WiMAXアンテナの近くに移動すればOKというわけだ。

トンネルとホーム、2つのエリアをカバーする2つのアンテナ。


こちらはトンネルエリアだけのアンテナ。

アンテナの近くなので感度MAX!


■チューニングはまだまだ現在進行形

ちなみにこのトンネルに向けたアンテナの角度は現在も調整中だという。トンネルは直線であるとは限らないので、このアンテナの角度を変更することで通信状態が改善する可能性があり、現在も試行錯誤を続けているのだという。

また、同様にトンネルの両端の通信設備の間でのハンドオーバーのタイミングもどうするべきか試行錯誤しているという。東京メトロにおけるWiMAX通信サービスの提供はまだまだ始まったばかりで、今後、より改善されていく可能性を持っているというわけだ。

なんにしても、東京メトロの全エリアでWiMAXが使えるようになったのは喜ばしい限りだ。個人的にもWiMAXルーターを使い続ける理由が1つ増えた。

(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
UQコミュニケーションズ

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