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ソフトバンク・グループのWCPが下り最大110MbpsのAXGPによるデータ通信サービスを提供開始

参考画像:101SI
ソフトバンク・グループのWireless City Planning(以下、WCP)は1日、下り最大110Mbpsの次世代ネットワーク・サービスの提供を開始した。ウィルコムから承継した2.5GHz帯を利用する広帯域移動無線アクセスシステム「XGP」を高度化させた「AXGP」(Advanced eXtended Global Platform)によるデータ通信サービスで、MVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体サービス事業者)に対して提供する。

現時点で明らかになっているMVNOはグループ会社のソフトバンクのみで、ソフトバンクは2012年2月より「SoftBank 4G」の名称で一般ユーザー向けにサービスを提供開始する予定。

すなわち、今のところは一般ユーザーが利用できる状況ではないが、ウィルコムでXGPサービスを利用していた一部のユーザーに対しては、USB接続型のデータ通信端末を使ったモニターが提供される。それ以外の一般ユーザーが利用するには、SoftBank 4Gのサービスインを待つ必要がある。

ソフトバンクは、SoftBank 4Gのサービスインに合わせ、セイコーインスツル製のモバイルWi-Fiルーター「ULTRA WiFi 4G SoftBank 101SI」を2012年2月にリリースする予定。101SIはSoftBank 4Gのほか、ソフトバンクのULTRA SPEEDにも対応するため、カバーエリアが限られるSoftBank 4Gを利用できないエリアにおいてもデータ通信ができる。その代り、SoftBank 4Gの最大通信速度は犠牲になっており、SoftBank 4Gの理論的な下り最大速度は110Mbpsだが、101SIではULTRA SPEEDにも対応するハードウェアを採用したこともあり、SoftBank 4G利用時における下り最大速度は76Mbpsとなっている。

WCPは11月1日時点では、東京・大阪・福岡の一部の地域でサービスを展開。その後エリアの拡大が順次進み、2011年度末には札幌市、さいたま市、千葉市、東京23区、横浜市、川崎市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、福岡市、北九州市および上記周辺都市へと広がる。

さらに、その後もウィルコムから承継した15万7,000局の基地局設置場所およびソフトバンクの鉄塔などを活用し、全国の都市部を中心にエリアの整備が進められ、2012年度末には“全国政令指定都市の人口カバー率が99%”になる見通し。全国の人口カバー率が99%ではないので、その点には注意したいが、大都市に関しては少なくとも利用できるユーザーが増える見込みだ。

【情報元、参考リンク】
Wireless City Planning/プレスリリース(PDF)
GAPSIS/ソフトバンク、「SoftBank 4G」を発表。下り最大110Mbpsのデータ通信。第一弾端末、モバイルWi-Fiルーター 101SIも発表

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