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ソニー、消費電力約50%削減、屋外視認性の向上を実現した小型液晶「WhiteMagic」を発表。10月上旬より出荷予定。将来はスマートフォンへも

ソニーは10日、デジタルカメラ向けに新開発の「RGBW方式」を採用した3インチ液晶モジュール「WhiteMagic(ホワイトマジック)」を商品化すると発表した。WhiteMagicは従来の液晶パネルの主流であるRGB(赤緑青)の画素にW(白)を加え、画面全体の明るさを向上させることで、液晶の消費電力を約50%削減するモードと、屋外視認性向上のために輝度を約2倍に上げるモードを搭載した、3インチのVGA低温ポリシリコンTFT液晶モジュール。

「RGBW方式」の液晶モジュール「WhiteMagic」(プレスリリースより)

まずはデジタルカメラ向けに商品化され、10月上旬にも出荷開始となる見込み。サンプル価格は5,000円。その後、将来的にはスマートフォンなどのモバイル機器向けへの展開も見込まれている。

デジタルカメラ、スマートフォンなど液晶ディスプレイを持つモバイル製品にとって消費電力の削減による恩恵は大きい。これらの製品は筐体の小型化が進んでおり、バッテリーを搭載できるスペースも限られる。一方で、長時間の連続駆動を求めるユーザーの声も大きい。それだけに、各コンポーネントが消費する電力が削減される効果は大きく、それによって連続駆動時間を伸ばすことも可能になる。

ソニーは、従来の液晶パネルにおけるRGB方式の画素表示では、高精細と低消費電力の両立が課題になっていたとしている。今回商品化されるWhiteMagicは、この課題を解決する。本来は白の画素を加えると、画質の劣化につながる傾向があるものの、WhiteMagicは入力画像を解析し、適切な信号処理を行うことで、劣化させることなく表示できるようになっている。

WhiteMagicはスマートフォン向けディスプレイへの応用も可能とされているため、将来的にスマートフォンで採用される事例も出てくるはずだ。

【情報元、参考リンク】
ソニー/プレスリリース

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