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「Yaber K2s」(Android TVプロジェクター)の実機を触って分かったこと(試用レビュー)

Yaber Technologies(ヤバー テクノロジーズ)が9日に発売したAndroid TVプロジェクター「Yaber K2s」の実機を触って気付いた点をまとめた試用レポートをお届けしたい。より詳しいレビューは後日公開予定だが、早く購入したい方に向けて、疑問に感じそうな部分、分かりにくい部分に焦点を当てているので、判断の参考になればと思う。

「Yaber K2s」本体
<▲写真:「Yaber K2s」本体>

というのも、Yaber K2sは明らかに同社の過去のプロジェクターと比べてハードウェアもソフトウェアも洗練されているものの、Amazon.co.jpでの製品情報ページに記載の日本語の説明には分かりにくい部分や誤解を招きかねない表現がいくつか見受けられるからだ。

購入後に「思っていたのと違う」というトラブルが生じないよう、今回も詳細レビュー記事の前にショートレビューを公開することにした次第だ。

Yaber K2sの概要については紹介記事を参照して欲しい。

なお、Yaber K2sの17日時点での通常価格は54,999円(税込、以下同)で、7,000円割引クーポンが配布中。さらに10%オフを追加適用できるGAPSIS特別割引プロモーションコード「GAPSIS10」がYaberから発行されている。合計で12,500円割引だ。クーポンと割引プロモーションコードの使い方はYaber K2sの紹介記事を参照して欲しい。



Yaber K2sの試用レポート

まず最初に

まずはYaber K2sの紹介記事にて、概要を把握しておいて欲しい。

Yaber K2sは、Yaberの据え置き型プロジェクターでは初のAndroid TVプロジェクター。

投影関連の基本性能は、明るさが最大800ANSIルーメン、HDMI入力ポートは1つ(4K信号入力には非対応。後述参照)、出力解像度はフルHD(1080p)、投影方式はLCD。

このAndroid TV対応と、4K対応周りで特に疑問点や誤解を招く点があるので、詳しく紹介したい。Android TV自体は、全く問題なく「Google アカウント」と「Google Play」を利用できる。

なお、Yaber K2sのマニュアル(PDF)が下記リンク先ページにて公開されているので、購入検討の際にはチェックしておくことを勧めたい。後半に日本語版も含まれている。



ボディ

公式画像だけではボディ素材、質感は分かりにくいかもしれないが、表面上は2パートに分かれている。基本的に全面プラスチックだが、一見メタリックに近い印象を与える高品質の仕上がりになっている。加えて、側面途中から後方にかけた部分などにファブリック素材を採用し、かなりオシャレで質感の高いデザインになっている。

「Yaber K2s」の側面。側面はファブリック素材が貼られている
<▲写真:「Yaber K2s」の側面。側面はファブリック素材が貼られている>

本体サイズは約291 x 270 x 126mmで、重さは約3.2kg。


入出力端子と操作ボタン類

入出力端子は背面、操作ボタンは天面にまとめられている。操作ボタンの左には「NFC」のセンサーが内蔵されている。

「Yaber K2s」の側面。天面には物理ボタン
<▲写真:「Yaber K2s」の側面。天面には物理ボタン>

背面の左下には電源ケーブル用の端子、右上に入出力端子が並ぶ。Yaber K2sは電源アダプター分離型ではないので、本体の外にはアダプタはなくケーブルのみ。設置の際にプロジェクター周辺はスッキリする。

「Yaber K2s」の背面。入出力端子は右上部にまとまっている。左下には電源ケーブル用の端子。「Yaber K2s」の電源ケーブルはアダプタ無しでケーブルのみなので非常にスッキリしている
<▲写真:「Yaber K2s」の背面。入出力端子は右上部にまとまっている。左下には電源ケーブル用の端子。「Yaber K2s」の電源ケーブルはアダプタ無しでケーブルのみなので非常にスッキリしている>

入出力端子は左から順にHDMI入力ポート、USB 2.0ポート、USB Type-Cポート、3.5mmオーディオ出力ポート、ミニAV入力ポート。HDMI入力ポートの左にはリモコン信号の受光部が用意されている。リモコンの受光部は前面にも搭載されているので、プロジェクターの前後どちらからリモコンを向けても問題なく操作できる。


4K対応について

Yaber K2sで最も誤解を招きそうな点が4K対応だ。

Yaber K2sのAmazonでの製品ページには「4K対応」とか「ディスプレイ最大解像度 3840x2160 4K」と書かれているため、「4K入力に対応したフルHDプロジェクター」だと勘違いしかねない。しかも厄介なことにYaberの他の製品には「4K入力対応フルHDプロジェクター」が複数モデル存在しているので、Yaber K2sも同じだと考えるのが自然。「Yaber Aurora S」やYaber Ace K1のHDMI入力ポートは4K入力対応なので、「PlayStation 5」「Amazon Fire TV Stick 4K Max」「Xbox One S」などで4K設定のまま映像入力できる。この場合、プロジェクターとしての最終的な出力解像度はフルHD(1080p)に下がるが、PS5やFire TV Stick 4K Maxのホーム/システムメニュー画面はもちろんゲームや動画コンテンツなどは4K再生される。こうした4K信号入力対応という機能はYaber Ace K1の魅力の一つにもなっている。

一方、Yaber K2sのHDMI入力ポートは、4K信号の入力には対応していないので、PS5やAmazon Fire TV Stick 4K Maxなどを繋いでもフルHD入力に留まる。すなわち、フルHD入力→フルHD出力だ。

では、なぜYaberはYaber K2sの製品ページに「4K対応」と書いているのかというと、システム上、H.265の4K動画の再生には対応しているためだと思う。実際にはまだ試していないが、恐らくUSBメモリなどに4K動画ファイルを入れて、Yaber K2sで再生することはできるのだろう。ただ、そういった使い方をするユーザーはあまりいないと思う。

いずれにしてもYaber K2sは4K入力非対応と捉えておく方が無難。


Android TV対応

次に誤解を招きそうな点がAndroid TV対応の詳細だ。

まず、Yaber K2sでは、Android TV搭載ドングル「Yaber HAKO mini」を用いることでAndroid TVに対応している。プロジェクターの基幹システムがAndroid TVと統合されているわけではなく、ドングルでの対応。同じようにドングル形式でのAndroid TVプロジェクターは他メーカーでも見られる。Yaber K2sのHAKO miniのAndroid TVのバージョンは10(正確には本記事執筆時点でのファームウェアは10.2.14)。

Android TVのホーム画面
<▲写真:Android TVのホーム画面>

Android TVドングル HAKO miniはYaber K2sの背面に挿すのではなく、底面に専用のスロットが設けられていて、カバーもあるので外からは分からない。

Android TVドングル「Yaber HAKO mini」専用スロット。「PUSH」部分を押すとスロットカバーを外せる
<▲写真:Android TVドングル「Yaber HAKO mini」専用スロット。「PUSH」部分を押すとスロットカバーを外せる>

カバーを外すと、中にはHAKO miniが専用スリーブごと収納され、Micro USB端子で繋がれている。

Android TVドングルを収納するスペース
<▲写真:Android TVドングルを収納するスペース>

HAKO miniと専用スリーブは下の写真の通り。専用スリーブは本体スロットにHAKO miniを入れるときのガイド役(位置合わせ)も担っていて、スロット底に用意されているMicro HDMIコネクタとHAKO miniのMicro HDMI出力端子が簡単に繋がる。

Android TVドングル「Yaber HAKO mini」と本体セット時に用いるスリーブケース
<▲写真:Android TVドングル「Yaber HAKO mini」と本体セット時に用いるスリーブケース>

今述べたことから想像できると思うが、HAKO mini自体は、Micro USB端子から給電し、Micro HDMI端子から映像出力するAndroid TVドングルに他ならない。そしてYaber K2sには実は背面のフルサイズのHDMI入力ポートとは別にHAKO mini用にMicro HDMI入力ポートが用意されていることにもなる。

そしてHAKO miniはYaber K2sから外して単独で使うこともできる。例えばテレビやPC用ディスプレイなどだ。しかも、実はHAKO mini自体は4K HDR対応なので、4K HDR対応テレビなどに繋ぐと、4K HDRでの使用が可能。Amazonプライムビデオなどで4K HDR(UHD HDR)コンテンツを再生すると問題なく4K HDRで視聴できる。プロジェクターでAndroid TVを使う予定がない場合には外してテレビやPC用モニターでChromecast代わりに使うのも良いかもしれない。

話をYaber K2sに戻すと、リモコンは本体用とHAKO mini用、2つが付属している。HAKO mini用リモコンはHAKO miniの操作用。本体用リモコンはプロジェクター自体のシステムを操作する際に用いる。しかし、実は本体用リモコンでHAKO mini(Android TV)も操作できるようになっているので、普段はHAKO miniのリモコンはほとんど使わずに済む。

左が「Yaber K2s」本体リモコン、右が「Yaber HAKO mini」専用リモコン。Android TV側もYaber K2sで操作できるので普段はHAKO miniのリモコンは使わないと思う
<▲写真:左が「Yaber K2s」本体リモコン、右が「Yaber HAKO mini」専用リモコン。Android TV側もYaber K2sで操作できるので普段はHAKO miniのリモコンは使わないと思う>

Android TVドングルタイプとはいえ、本体リモコンで全て操作できるのは嬉しい魅力。

Android TVの使い方も簡単で、Yaber K2sのホーム画面内の「Android TV」メニューボタンを選択するだけ。レスポンスは速く、サクッと切り替わる。

「Yaber K2s」のホーム画面
<▲写真:「Yaber K2s」のホーム画面>

Android TVでは「Netflix」「Amazonプライムビデオ」「ABEMA」「Disney+」など、様々な動画配信サービスを利用できるし、前述したようにGoogle アカウント、Google Playも使えるので、安心して楽しめると思う。

もちろん、Android TVなのでChromecast機能も内蔵している。スマホやタブレットなどからのキャストはGoogle純正Chromecastと変わりなく使える。

また、HAKO miniのCPUはARM Quad 64-bit Cortex-A53ベース、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4GHz/5GHz)対応。

Wi-Fiは、Yaber K2s本体にも搭載されていて、そちらはWi-Fi6対応。HAKO mini側はIEEE802.11acまで。11acでも4Kコンテンツのストリーミング再生は基本的に問題なくできる。基本的にと書いた理由は家の固定回線の速度、Wi-Fiルーターの性能、周辺のWi-Fi環境にも左右されるため。

なお、Yaber K2sではスマホやタブレットからの映像出力に関しては、HAKO miniのChromecast機能を介したキャストの他、Yaber K2s本体側でのミラーリングに対応している。本体側のミラーリングではWi-Fi6を利用できる。


角度調節

Yaber K2sの底面の前面寄りの部分に引き出し式のスタンドが用意されていて、角度調節を行うことができる。「PUSH」と書かれた部分を押せば、スタンドを引き出すことができる。

前面下には高さ及び角度調整用のスタンドが搭載されている
<▲写真:前面下には高さ及び角度調整用のスタンドが搭載されている>

「PUSH」ボタンを押すと高さを変えられる
<▲写真:「PUSH」ボタンを押すと高さを変えられる>



投写距離とスクリーンサイズ

Yaber K2sの投写距離とスクリーンサイズの関係は下記の通り。

  • 1.4m:40インチ
  • 2.1m:60インチ
  • 2.7m:80インチ
  • 3.4m:100インチ
  • 4.1m:120インチ
  • 5.1m:150インチ
  • 6.8m:200インチ

なお、投影画像は縮小表示も可能。最小で50%まで小さくできる。例えばスクリーンとプロジェクター間が1.4m離れている場合、標準だと40インチだが、50%まで縮小すれば20インチになる。この縮小機能を活用すれば、スクリーン間距離はある程度の幅を持って考えられる。


スピーカー

Yaber K2sには15WのJBLスピーカーが2機搭載されている。底面を見ると位置が分かりやすい。厳密には左右非対称だが、プロジェクター後方で聴いている分には違和感はない。むしろ、Yaber Ace K1よりもスピーカー品質は良いし、サラウンド感も出ている。また、Bluetoothスピーカーモードも用意されていて、スマホなどの音楽をYaber K2sのスピーカーでワイヤレスで楽しむこともできる。

「Yaber K2s」の底面。2つの丸い所はスピーカー。右上にはAndroid TVドングルのスリット
<▲写真:「Yaber K2s」の底面。2つの丸い所はスピーカー。右上にはAndroid TVドングルのスリット>



その他の試用コメント

明るさは最大800ANSIルーメンということで、実用上は十分。部屋の照明下でもそれなりに問題なく視聴できる。また、静穏性も悪くなく、Yaber Ace K1よりも静か。ただ、4K入力対応やHDMIポート数などYaber Ace K1が上回っている点もあるなど、Yaber Ace K1とYaber K2sはタイプの異なる製品。

やはり基本的にはAndroid TVを求める場合にYaber K2s、そうでない場合にはYaber Ace K1という選択になる例が多いと思う。

詳しくは後日公開予定の詳細レビュー記事を待って欲しい。といいつつ、本記事もかなりの長さになってしまったが、何か参考になれば幸いだ。


情報元、参考リンク
Amazon/Yaber K2s製品ページ
Amazon/Yaber K1製品ページ
Amazon/Yaberストアページ
Yaber/Yaber K2s製品ページ
Yaber/製品マニュアル(PDF)リストページ
Yaber公式サイト

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:7 件
  1. ドングルで4k投影できないですか?

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    1. コメントありがとうございます。
      ドングル自体は4K出力に対応しているのですが、Yaber K2sのMicro HDMI入力ポートが4K非対応みたいで、Yaber K2sとの組み合わせで使う場合にはフルHD入力、フルHD出力(投影)しかできないと思います。ドングルを4Kプロジェクターや4Kテレビに繋げば、4Kで再生/出力できます。少なくとも私が実機で確認した所はそのような感じでした。

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  2. 本体のスピーカーをリアスピーカーとして使い、新たにフロントにスピーカーを増設したいと思っています。
    Bluetoothやイヤホンジャックなどを用いて、同時に音を出す事は可能でしょうか?

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    1. 試してみましたが、イヤホンを接続すると、オーディオ出力はそちらのみとなり、スピーカーからは出力されなくなります。なので、本体スピーカーと外部スピーカーの同時出力は無理そうです。何かやり方があるかもしれませんが、普通のやり方だと分かりませんでした。もしフロント、リアの計4スピーカー構成で利用したいのであれば、3.5mmオーディオ出力端子に分配器を接続し、そこから分配するのであれば可能なのかもしれませんが、若干面倒だとは思います。いずれにしろ、その時にも本体スピーカーからの出力はされないと思います。

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    2. 色々と試してくださりありがとうございます。
      本体からの音はそれなりに満足していていますが映画やライブを見る際は若干パワー不足を感じていて、そこはどうにかしたいなって思っています。
      こちらも模索してみて良い策があったら報告します。

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    3. すでに購入して使われていて音量不足を感じていらっしゃったんですね。パワー不足ということだと、HDMIでホームシアター(アンプ+スピーカー)かサウンドバーに繋ぐのが最も良いと思いますが、お金も掛かりますし、設置スペースも取りますね。そうなると普通にPC用スピーカー(外部電源タイプ)などを3.5mmオーディオ端子に繋げるのが無難でコストも掛からず良いかもしれないですね。その場合は本体からの音は出なくなると思いますが、より大きな音は出るでしょうし。

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  3. コメントありがとうございます。

    試してから改めてお答えしますが、本体スピーカーをリアスピーカーとして使い、新たにフロントスピーカーを別途用意というのは5.1chの構成スピーカーとして本体スピーカーをサラウンドスピーカー(リアスピーカー)として使いたい、というのではなく、単に2chのステレオスピーカーの数を増やし、フロントとリアのどちらからも鳴らしたいということで間違いないでしょうか?

    ちなみに、前者の場合はできないと思います。Bluetoothやオーディオ端子からの出力がスピーカー出力と同時に出るかどうかは試してみたいと思うので、少しお待ち頂ければ幸いです。宜しくお願いします。

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