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【島田純のMobile×Travel】第54回:LCC国際線で機内電源サービスを使ってみる

LCC(Low Cost Career)の国際線で機内電源サービスと機内Wi-Fiサービスを使ってみました。今回サービスを利用したLCCはシンガポールを拠点とするLCC、Scoot(スクート)です。

シンガポールを拠点とするLCC「Scoot」

Scootは、LCCで一般的な「短距離路線」ではなく、中距離路線を中心に展開しています。日本発着路線では、東京(成田) 〜 シンガポール(台北経由)と、大阪(関空) 〜 シンガポール(高雄またはバンコク経由)の合計3路線を運行。また、シンガポールからはオーストラリア各都市にも就航しています。


■Scootの日本発着路線
  • 東京(成田) 〜 シンガポール(台北経由)
  • 大阪(関空) 〜 シンガポール(高雄 または バンコク経由)

Scootは、2015年9月より定期便を運航する全機材をB787型機に統一。これに伴って、エコノミークラスの座席であっても機内での電源サービスや、機内Wi-Fiが利用可能となりました。なお、各種サービスの料金は基本的に有料です。

Scoot、B787型機で機内Wi-Fiや電源サービスがエコノミークラスでも利用可能に


先日、Scootの成田 〜 台北便に搭乗する機会があったので機内Wi-Fiと電源サービスを使ってみました。今回は機内電源サービスについてご紹介します。

機内電源サービスは、エコノミークラスでは有料、「ScootBiz」では無料のサービスとなっています。ビジネスクラスに相当するScootBizの場合は、座席肘掛け近くに電源が見えるので迷うことは無いと思いますが、エコノミークラスの場合は、電源が足下の見えにくい位置にあるため、エコノミークラスで電源サービスを利用する場合は電源の位置に注意しましょう。

ScootBizでは肘掛けの近くに電源がある(下図もあわせて参照)

肘掛けの近くにある

エコノミークラスの電源位置。座席の足下付近に電源があるので見つけにくい


電源サービスは特に可も無く不可も無くですが、注意事項を1つあげるとすれば、USBポートなどは用意されていないので、スマートフォンを充電する場合、AC → USB変換アダプタなどは自分で用意する必要があります。なお、プラグは日本国内向け製品が対応している「Aプラグ」を変換アダプタ不要でそのまま使えました。


■機内電源サービススペック
  • 電源数:1口
  • 出力:110V/60Hz
  • 電源の位置:ScootBizは肘掛けの下、エコノミークラスは座席の足下付近

機内電源サービスの料金は、東京 〜 台北などの短距離路線では5シンガポールドル、長距離路線では8シンガポールドルです。エコノミークラスの場合は搭乗後に乗務員に申し出て購入が可能、ScootBizの場合は、特別な手続不要で搭乗してすぐに電源が使えます。電源が利用可能な状態になっていると、LEDランプがグリーンに点灯します。

機内電源サービスについては「可も無く不可も無く」ではありますが、Scootの機内電源サービスのメリットは「基本的に全便でサービスが提供されていること」です。大手航空会社では、機内電源サービスが無料で利用できる便もありますが、サービスの利用可否は便ごとに異なっていることがあるので、基本は有料サービスであるとはいえ「確実に機内で充電ができる」という点は、スマートフォンやノートパソコンが手放せない方にとっては心強いサービスと言えるでしょう。

次回は、機内Wi-Fiサービスについてご紹介予定です。


記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler

ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。

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