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【取材レポート】DMM.make ROBOTSブース。スマホで操作できるロボット「PLEN.D」や伝言ロボット「BOCCO」など【APPS JAPAN 2015】

幕張メッセで6月10日から開催されたアプリ関連イベント「APPS JAPAN(アプリジャパン) 2015」では、DMMがロボットのキャリア事業「DMM.make ROBOTS」の展示ブースを出展していた。本記事ではそのレポートをお届けしたい。

DMMは今や様々なモノの販売やサービスを展開しているが、最近新たに加わった事業がロボットキャリア事業の「DMM.make ROBOTS」。

DMM.make ROBOTSのブース

ロボットの開発会社と連携し、DMMが彼らの開発したロボットのプロモーション、EC販売、1次サポートなどを担当する。いわばロボットの販売プラットフォームだ。ロボット開発会社は開発に集中し、プロモーションや販売などをECサイトとして莫大な数のユーザー基盤を持つDMMに任せることができる。さらに、生産の支援も行ってくれるという。

現在、DMM.make ROBOTSでラインナップするロボットは未発売のものも含めて5つ。

右:PalmiとRobi

「Palmi」「BOCCO」「PLEN.D」「Robi」「プリメイドAI」で、PalmiとPLEN.Dは発売中で、BOCCOとRobi(組立代行バージョン)は6月末発売予定で現在は予約受付中、プリメイドAIは8月に予約開始予定となっている。



今回はPLEN.DとBOCCOに焦点を当てて紹介したい。


<PLEN.D>

PLEN.Dはプレンプロジェクト株式会社の製品で、組み立てキットの形で販売中だ。価格は168,000(税抜)。子供が購入するにも大人が購入するにも壁を感じる価格ではあるが、とても良く出来ているので、できれば一度見てほしい。筆者は子供の頃、「プラレス3四郎」というアニメに夢中になっていた時期があるが、あの世界がそろそろ訪れるのではないかと感じたほどの衝撃を受けた。それほど手軽にロボットを操作できてしまう。

PLEN.D

片手で持てるほど軽くて小さい

PLEN.Dは高さが25cm、幅が13cm、奥行きが7cmで、重さは約700g。

十分片手でも持てるレベルで持ち運びも楽々。

組み立てキットなので、自分で組み立てる必要はあるが、ドライバー1本でできるとのこと。実際に実機を手にしたところ、コンポーネントを組み合わせるだけという感じなので、簡単にできそうだ。


操作はAndroidスマートフォンかiPhoneから行う。

専用のアプリを使って操作するのだが、動作種別によって5つのモードを搭載する。

基本的動作の「NORMAL」のほか、箱などのモノを運べる「BOX」、サッカーができる「SOCCER」、ダンスを踊る「DANCE」、ローラースケートの「ROLLER SKATE」。

このアプリで操作する。丸い部分がスライドパッドで、ここをスワイプすれば歩く。



前や後ろ、横に歩くのは画面左に表示された円が十字キー代わりのスライドパッドになっているので、その部分を指でスワイプすればいい。それだけで歩き出す。本当に簡単な操作で動くので気持ちいい。歩く速度は大したことないが、実はPLEN.Dはもっと速く移動できる。足の下にローラーを付けると、ローラースケート移動ができるようになっていて、これがかなり速い。

さらに、驚くことに「BOX」モードでは床に置いてある箱を屈んで手で掴み、移動し、床に降ろす、という作業ができてしまう。実際には箱だけじゃなく、持てるサイズのものであれば何でも構わないので、自分は寝転がった状態のまま、PLEN.Dに小物を取に行かせることもできてしまうはずだ。ついにロボットが物ぐさな人間をサポートしてくれる時代が来てしまったことになる。

物の持ち運びも余裕

「SOCCER」モードではボールを蹴ることができるし、ボールもサイズが合えば持ち運び可能。

懐に余裕があれば、ぜひ購入したいと思えるロボットだった。




<BOCCO>

BOCCOはユカイ工学のロボット。「家族をつなぐ、小さなともだち」というキャッチコピーで紹介されているが、その通り、コミュニケーションを担うロボットだ。PLEN.Dのように動き回れるロボットではなく、主な機能はボイス録音・再生機能とセンサーとの連携、スマートフォンとの連携機能となる。

BOCCO。操作系はシンプル。再生ボタン、録音ボタン、あとはボリュームになっている鼻だけ。

右にある赤いボックスがセンサー。ドアに付ければドアの開閉を感知してくれる。

スマートフォン向けアプリで録音メッセージの再生などができる。

BOCCOのお腹には再生と録音ボタンが設置されていて、録音ボタンを押すと音声メッセージを録音し、親のスマートフォンへ通知し、スマートフォンで再生して聞くことができる。逆に親のスマートフォンで子供宛てに音声メッセージを録音し、BOCCOの再生ボタンで聞くこともできる。

要するに、親が共働きで、子供が鍵っ子の家庭などにおいて、親がまだ家に帰れないときに、親子のコミュニケーションをBOCCOを介して取れるようになっている。

しかも、BOCCOには専用センサーがある。写真に写っている赤いブロック状のものがそうだ。

このセンサーボックスには振動を感知するセンサーが内蔵されていて、家のドアなどに設置しておけば、子供が家に帰ってきたときに反応し、親のスマートフォンに通知を送ることができるようになっている。また、家に誰もいないときに通知が来た場合には泥棒が入った可能性もあるかもしれない。ちょっとした防犯センサー代わりにも使える。

BOCCOの操作系は単純で、ロボット自体には再生ボタンと録音ボタン、そしてボリュームしかない。ボリュームは赤い鼻で、鼻をつまむと音量を調整できるようになっている。

また、テキストメッセージのやり取りもできる。

値段は税抜で29,000円。決して安い買い物ではないが、鍵っ子の家庭ではBOCCOがコミュニケーションの仲介役として良い役割を果たしてくれるかもしれない。



【情報元、参考リンク】
DMM.make ROBOTS
APPS JAPAN 2015公式サイト

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