【島田純のMobile×Travel】第109回:広告閲覧でデータ通信量がチャージされるドコモの無料SIMサービスを試す

  • ツイート
  • Facebookでシェア
  • このページをはてなブックマークに追加
  • このページをGoogle+でシェア
  • LINEで送る
  • Pocketであとで読む
  • FeedlyでFollow
ドコモが提供する、主に訪日客向けのプリペイドSIMカード「Japan Welcome SIM」の無料プラン「Plan 0」を使ってみました。

<▲図:新千歳空港国際線ターミナルのローソンで
「Japan Welcome SIM」の「Plan 0」SIMカードを受取>

Japan Welcome SIMのWebサイトは以下より。
Japan Welcome SIM

「Japan Welcome SIM」は、利用開始から15日間、日本国内でデータ通信・SMS受信に対応する、ドコモが提供するプリペイドSIMサービスです。

高速データ通信の通信量は100MBが216円(税込)、500MBが756円、1GBが1,296円で追加購入できるほか、広告動画の閲覧や指定のアプリダウンロードなどを行うことで獲得出来る点が大きな特徴です。音声通話サービスや、利用期間の延長には非対応です。

「Japan Welcome SIM」がスタートしたのは2017年7月。その後、12月にはSIMカードを受け取る前に広告閲覧等を行うことでSIMカードの代金が無料となる「Plan 0」が追加されました。「Plan 0」は2018年2月19日現在、新千歳空港、新潟空港限定、佐賀空港など、限られたエリアのみでSIMカードの受け取りが可能となっています。

<▲表:「Japan Welcome SIM」料金プラン
(※クリックして拡大)>

「Plan 0」に対応するSIMカードを受け取ることができるエリアは限定されていますが、従来の「Japan Welcome SIM」と同様に、日本人(日本パスポート保持者)でもサービス自体は問題無く利用することができます。

「Japan Welcome SIM」の「Plan 0」を利用するためには、他のプランと同様に「dアカウント」の登録・クレジットカード情報の登録のほかに、SIMカードを受け取る前に課せられる「ミッション」として、広告動画の視聴やアプリのダウンロードなどが必要となります。

筆者がSIMカードを受け取ったタイミングでは、広告動画視聴が3つ、記事広告の閲覧を1つ、アプリのダウンロードを2つ行う必要がありました。

「Plan 0」のSIMカード受け取り前に行うミッションは、基本的には日本国内への到着前に行うことが想定されています(必要なミッションは、SIMカードを受け取るエリアやタイミングによって異なるようです)。

SIMカード受け取り前のミッションの一つである、広告動画の閲覧については、動画の説明は英語でしたが中身は日本語のみ。日本語が理解できれば特に違和感を感じることは無いでしょうが、日本語を理解できない訪日客が動画広告を見ても「字幕の無い映画」を見ているのと変わらず、内容を十分に理解できるのか? には、やや疑問が残ります。

広告動画の閲覧・アプリダウンロードなどのミッションをクリアすると、SIM引換用のQRコードが表示されます。この「SIM引換コード」を、SIM引換場所に指定されているカウンターにて提示すると、「Japan Welcome SIM」が受け取ることができます。

<▲図:SIM引換場所で「引換コード」を提示>

<▲図:「Japan Welcome SIM」パッケージを受け取り>

「Japan Welcome SIM」のSIMカードサイズは、標準/micro/nanoの3サイズに対応しているため、使用するスマートフォンに適合するSIMカードのサイズが何であったか覚えていなくても問題ありません。掲載した写真を見ると、各サイズ別に切り抜くことができるようになっていることが分かると思います。

<▲図:SIMカードは標準/micro/nanoに対応する>

日本国内で販売されているプリペイドSIMカードでは、nanoSIMサイズが品切れしやすいことを考えても安心できます(もちろん、「Japan Welcome SIM」自体が品切れになってしまうと意味がありませんが……)。

利用するためには、「Japan Welcome SIM」のSIMカードをSIMフリースマートフォン(またはドコモのスマートフォン)に挿入し、専用サイトにてアクティベーションを行います。

アクティベーション用WebサイトのURLは https://welcome.ne.jp/。こちらのURLは「Japan Welcome SIM」のSIMカードを挿したスマートフォンからのみアクセス可能となっています。

アクティベーション用のサイト上でdアカウントへのログインと、SIMカード(台紙)に記載されている電話番号を入力して、SMSによる認証コードを入力すればアクティベーションが完了し、データ通信を利用できるようになります。「Japan Welcome SIM」は、一般的なSIMカードとは異なり、APNの設定内容を問わずにサービスが利用できるため、APN設定を意識する必要はありません。

<▲図:APN設定は意識しなくてok>



■「広告閲覧で通信量が増える」に過度な期待は禁物

「Japan Welcome SIM」の大きな特徴として、「広告閲覧によって高速データ通信量が増加する」という点がありますが、この点に過度な期待は禁物です。

というのも、広告閲覧によって得られる通信量には限りがある上、サービスが提供開始された時点からこれまでの間で、閲覧可能な広告の数(=得られる高速データ通信量)が順調に増えているとは言い難い状況が続いているようだからです。

筆者が「Japan Welcome SIM」を「Plan 0」で利用した際には、広告閲覧で追加できるデータ通信量はおよそ300MBほどでした。これに、初期残高として利用できるデータ通信量の100MBを合算しても約400MB。どんなに頑張っても無料で利用できるデータ通信量はおよそ400MBだということです。

「Plan 0」が無料で利用できることを考えれば、あまり贅沢なことを言うのは憚られますが、滞在期間が長かったり、動画閲覧などの用途で使おうと考えると、少々我慢を強いられる容量とも言えます(もちろん、使い方次第ではありますが……)。

ただし、有料でチャージできるデータ容量が1GBで約1,300円となっていることを、通信品質が良いMNOのドコモ回線であることを踏まえて考えれば、それほど割高とは言えないでしょう。無料で使える約400MBを含めて考えれば、「約1.4GBのデータ通信量がおよそ1,300円で、有効期間15日間」となり、訪日外国人向けのSIMカードの中でも十分に見劣りしないスペックといえます。

実際に、札幌市および仙台市の中心部に滞在して利用した限り、「Japan Welcome SIM」のデータ通信速度、エリアについては一切不満を感じることはなく、一般的にMVNO各社が苦戦する時間帯である平日のお昼時間帯や、夕方の帰宅ラッシュ時間帯についてもストレスの無い速度でデータ通信を利用することができました(その結果、高速データ通信の容量を使い切ってしまいましたが……)。

しかしながら、「Japan Welcome SIM」の「Plan 0」の最大の弱点は、SIMカードを受け取ることができるるエリアが極めて限定的であり、現時点では「誰でも気軽に入手できる」サービスとは言い難い点です。前述の通り、「Japan Welcome SIM」の中でも「Plan 0」はやや実験的な展開ともいえるため、今後のエリア拡大・サービス拡大に期待したいところです。

【参考サイト】
Japan Welcome SIM公式サイト


記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler

ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。

「島田純のMobile×Travel」の他の記事はこちら
本コラムは毎月第1・第3火曜日更新予定!
【コメント】 0 件

コメントを投稿

 

ホームへ戻る | このページの先頭へ ↑