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【島田純のMobile×Travel】第103回:ついつい忘れてしまうシェアサイクルの「機種変更」

ドコモ回線で利用するスマートフォンを、Galaxy S7 edge(SC-02H)からGalaxy Note8(SC-01K)へと機種変更しました。

<▲写真:Galaxy S7 edge(左)からGalaxy Note8(右)へ機種変更>

機種変更に伴う作業として、各種データの移行やアプリケーションの再インストールなどは、ドコモのスマートフォンに限らず、SIMフリーのスマートフォンでもほぼ共通です。既に何回も経験している作業なので戸惑うことはありませんが、サービスによって手順が異なる「おサイフケータイ」周りの移行は少々厄介です。

電子マネーの「iD」や交通系サービスの「モバイルSuica」など、「おサイフケータイ」の決済サービスではありませんが、筆者は札幌市中心部で提供されている「ポロクル」(2017年シーズンの営業は既に終了)や、都内7区(江東区・千代田区・港区・中央区・新宿区・文京区・渋谷区)などで利用可能なドコモ・バイクシェアのシェアサイクルサービス(以下、便宜上「ちよくる」とします)を利用するために「おサイフケータイ」対応スマートフォンを利用しているため、これらのシェアサイクルについても機種変更に伴う移行作業が必要となりました。

<▲写真:札幌市中心部で提供されているポロクル>

<▲写真:東京都心部などで提供される「ちよくる」>

「ポロクル」および都内7区で利用できるドコモ・バイクシェアのサービスでのFeliCaカード登録を大まかに説明すると以下の流れになります。
  1. WebサイトにID・パスワードを入れてログインする
  2. メニューを遷移してFeliCaカードの登録手続を選択する
  3. 自転車本体または駐輪場に設置されているリーダーにFeliCaカードをかざして登録

このフローを文章で紹介すると特に難しい手続であるようには感じませんが、普段から「おサイフケータイ」等のFeliCaカードを使って「ポロクル」や「ちよくる」を利用していると、ID/パスワードを使ってログイン操作を行う機会はあまりなく、そもそもID・パスワードを記憶していない、という方も少なく無いでしょう。

特に、「ポロクル」のID(ユーザーID)は、システムが自動的に割当する番号(数字7桁)なので、覚えていないユーザーが多いのではと思います。筆者もその一人です。

<▲図:ポロクルのIDはシステムが自動割り振りする数字7桁>

携帯電話などを機種変更した際に、準備よく「ポロクル」や「ちよくる」などを利用するためのFeliCaカード情報も移行手続を行っていれば問題無いのですが、筆者はこれをすっかり忘れており、いざシェアサイクルを使おうと思って「おサイフケータイ」をかざしても「しかし何も起こらなかった」状態が発生することが多々あります。

この時、本来であればすぐにレンタルできるハズだった自転車を目の前にして、FeliCaカードの再登録手続を行うのは(ID/パスワードを忘れている場合は特に)それなりに面倒かつ、「やらかした…」というガッカリ感が大きいため、「よし。すぐにFeliCa情報の変更手続をしよう」ではなく、「じゃあいっか。ちょっと歩くけど」という具合に、自転車を借りること自体を諦めてしまう…という経験を何度もしています。

これに対して、2017年8月より札幌市内の一部エリアより日本国内向けにサービスを開始した「Mobike」では、機種変更を行ったり利用するスマートフォンを変更しても、アカウントに紐付けている電話番号を入力してSMSを受信し、認証コードを入力するだけでログインが可能となります。

ユーザーとしては、ID/パスワードの組み合わせを覚える必要が無い上に、ログイン時の手順も
  1. 電話番号を入力してSMSを受信
  2. SMSで受信したコードを入力

だけで完了するため非常に簡単です。

また、国内のMNO(ドコモ・au・ソフトバンク)回線に関しては、SMSの受信は(海外渡航中でも)無料となっているため、普段は国内で利用するために国内の電話番号で「Mobike」にアカウント登録をしている場合でも、料金的な心配をする必要はありません。「Mobike」が一つのアカウントで世界各地のサービスを利用できることを考えると、この点でも安心です。

「Mobike」など、近年登場したシェアサイクルサービスは「スマートフォンでアプリを起動→QRコードを読み込んで利用する」という使い方に限定されているサービスが多いため、交通系ICカードでも利用できる「ポロクル」や「ちよくる」と比べて、機種変更時のフローもシンプルです。

スマートフォンを機種変更する機会が多い場合、「ポロクル」や「ちよくる」などのシェアサイクルサービスを利用するためのカードとしては、スマートフォンのFeliCaを利用するのではなく、「Suica」や「Kitaca」などの交通系のICカードを登録しておくのもアリなのかもしれません。そうしておけば、スマートフォンが変わってもシェアサイクルに関しての移行手続は不要となります。ただし、その場合はスマートフォンとは別にカードを携帯しておく必要も出てきます。

<▲写真:いっそのこと、専用カードを使ってみようかな?>



記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler

ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。

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