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【取材レポート】TONEモバイル発表会レポート。雑誌「VERY」と協力!新機種m17はどんなスマホ?

「TSUTAYAのスマホ」とも呼ばれる「TONEモバイル」の新製品発表会が7月末に開催された。そのレポートをお届けしたいと思う。なお、この日発表された新機種の「m17」の概要はこちらの記事でも紹介しているので、そちらもあわせてチェックしてみてほしい。

<▲写真:トーンモバイルの代表取締役社長 石田宏樹氏とVERY編集長の今尾朝子氏>

発表会では、まずはトーンモバイルのCEOである石田氏が登壇し、現在のIT業界やMVNO市場の状況、トレンドなどの話をし、本題に移っていった。新製品、新サービスの話だ。

今までTONEの端末は台湾のメーカーなどに外注していたのだが、今回は日本メーカーがハードウェアを製作している。具体名を出すと富士通で、新機種名は「TONE m17」。そして、TONE独自のソフトウェアをそのハードウェア上で動かしている。TONEの基本はAndroid端末なのだが、いくつかの独自機能を搭載していて、純粋なAndroid端末とは大きく異なっているのだ。

石田氏のデータによれば、子供とシニア層にはスマホの普及が遅れているという。

TONEモバイルは現在、そのセグメントを狙うようなコンセプトで機能を構築している。

今回の発表会では、主にこの「子供向け」の機能のお披露目がされた。

TONEモバイルは最近、「VERY」という女性誌に協力してもらい、子供向けに「こういうスマホを作って欲しい」という意見をもらっている。実際に子供を育てている人からの意見をもらっていたわけだ。

<▲写真:これが雑誌「VERY」>



■新機種 TONE m17とは?

雑誌VERYからの意見を取り入れ、TONEは新機種を作り上げた。子供向けということで、防水・防塵であるのに加え、1.5メートルの高さから落としても大丈夫というものだ。これなら子供が持ち歩いても安心だろう。

ちなみにTONE m17のハードウェアのベースになっているのは富士通の「arrows M04」だ。

<▲写真:TONE m17のフロント。ディスプレイは5インチ。泡ハンドソープや液体洗剤で洗うこともできる>

<▲写真:TONE m17のバック。実は米国国防総省基準MIL規格の23項目をクリアするタフネスボディ>


■TONE m17の新機能とは?

TONE m17が対応する新サービスの中で面白いのは、特定の時間帯はスマホが使えなくなったり、特定のエリアではスマホが使えなくなったりする機能だ。

これもVERYからのフィードバック。例えば、夜の10時からスマホを使えなくしたり、学校エリアではスマホを使えなくなるように設定できるのだ。後者の機能には言うまでもなくGPSを使っている。

さらに、この機種はNFC/FeliCaにも対応している。そして、オプションのスマートタグを使うことで、タッチして、その場所にいることを知らせることができる。家に帰ったことをタッチで知らせるようなこともできるわけだ。

ちなみにサマリー機能も搭載されており、1日の中でスマホをどんな用途に使ったのか? どれだけ歩いたのか? などをレポートしてくれる。

また、これは従来からある機能だが、アプリをインストールするのに親の許可が必要になる。

こうした機能が、子供向けに開発されたものだということは良くわかると思う。


■専用の用紙で設定を簡単処理する

そして、このスマホの目玉とも言えるのが、スマホを使用できる時間、使えるアプリと使用できる時間帯などを親子の契約書として紙で作成し、それをカメラで撮影することで、TONEでの設定ができる機能だ。これには専用の用紙を使うのだが、ネットでダウンロードしてプリントアウトできる。「親子スマホの約束」と題した用紙で、親子で用紙を見て相談しながら設定を決めていくことができるわけだ。

これは、子供が親よりもスマホに詳しくなって、勝手に設定を変えてしまったりすることがあるという事例から誕生した。簡単に目的の設定ができるようにという親のリクエストがあったという。

いずにしても、今までのスマホにはない画期的な機能だ。

<▲写真:「親子スマホの約束」という名前の契約書をプリントして親子で相談しながら書いていく>

<▲写真:こんな感じで書き込んでいくだけでいいので、スマホの操作に詳しくない親御さんでも手軽に設定できる>

<▲写真:スマホのカメラで撮影すると、使用許可を与えたアプリのインストールも行われる>


■TONEはどこが魅力なのか?

さて、子供に持たせるにはある程度優れたものであるTONEだが、普通の大人にはメリットがあるだろうか?

まあ、防水も便利だし、ちょっと落としても大丈夫というタフさも日常生活の中で大きなメリットではあるだろう。パッケージの箱の上にスマホを置くだけでトラブルを自動検知して、問題があれば解決してくれる「置くだけサポート」機能とかもスマホに慣れない方、シニア層などには便利かもしれない。

<▲写真:タッチ&トライ会場。CMでお馴染みの坂口健太郎さんのパネルも>

ちなみに、中身のハードウェアはarrows M04なので、そのスペックや基本パフォーマンス、機能、そして価格面でも大人に訴求できる魅力はあるだろう。基本スペックは次の通りだ。

OSはAndroid 7.1.1で、CPUはQualcomm Snapdragon 410 MSM8916、メモリは2GB(RAM)、16GB(ROM)で、ディスプレイサイズは5インチで解像度は1,280×720ドット。メインカメラは約1,310万画素、サブカメラは約500万画素、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n準拠で、Bluetoothは4.1、バッテリー容量は2,580mAh、ボディサイズは約144×71×8mmで、重さは約148g。ネットワークはFDD-LTE(B1/3/8/19/26)、W-CDMA(B1/5/6/8/19)、GSM(850/900/1800/1900MHz)に対応。先ほど紹介したように、おサイフケータイにも対応するし、ワンセグや伝言メモも使え、ストラップホールもある。

【情報元、参考リンク】
TSUTAYAのスマホ 「TONE」

(記事:一条真人

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