【島田純のMobile×Travel】第95回:「未来の乗り物」よりも存在感を感じた「自転車」

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2017年6月に中国(上海)を訪問しました。最近の上海で最も目立つようになったのは、「Mobike」「ofo」「Xiaoming」などのシェアサイクルが街中の至るところで見かけられたことです。

<▲写真:上海はシェアサイクルだらけだった>

もちろん、各種報道などによって中国でシェアサイクルが爆発的に伸びていることは耳にしていましたが、実際に現地で見てみると、これまで持っていたイメージを遙かに超えるほどで、街中にシェアサイクルが溢れていました。「百聞は一見にしかず」とはまさにこのこと。

<▲写真:街中では広告も多数見かける>

「Mobike」に代表されるシェアサイクルは、好きな場所で借りて好きな場所で返却できる(専用駐輪場不要で)「乗り捨て」できるサービスが人気となっているようです。

これらのシェアサイクルは「乗り捨て」が可能となっているので、自転車が返却される場所は事前に予測ができません。

このため、自転車に搭載されたGPSを元に、近くの自転車を探し出せる機能がアプリに実装されているのですが、上海の中心部にある駅や主要な商業施設の近隣では、レンタル可能な自転車をアプリで探さなくとも、「目に映る範囲のどこかにある」という感じでした。おそらく、感覚的には「いつでもどこでもシェアサイクルに乗れる」という感覚でサービスを利用できそうです。

<▲写真:物量作戦によって台数が増えた結果か、アプリで探さなくても自転車はすぐに見つかる>

非常に便利な中国のシェアサイクルですが、支払方法がWeChat Payや、AliPayなどに限定されているため、外国人ツーリストにとっては「気軽に使える」状況とは言い難く、今後外国人ツーリストにも使いやすくなることを願っています。

シェアサイクルが爆発的に普及した一方で、存在感が薄れたのは「未来の乗り物」としても期待されていた「セグウェイ」です。

1年前に上海を訪問した際には、ショッピングモール内の小米専門店「小米之家上海大悦城店」では、セグウェイ型の移動マシーン「ninebot」に試乗したり、実際に購入していく人を少なからず見かけたのですが、今回の上海訪問ではそのようなシーンを見かけることがありませんでした。

<▲写真:すっかり見かけなくなった「ninebot」>

単純に「ninebot」の需要が一段落したという可能性も考えられますが、「未来の乗り物」と期待されたハイテクマシーンが、乗り物そのものという点では大きな進化をしていない「自転車」に取って代わられるというのは予想外で、とても興味深い現象でした。


■「Mobike」は日本参入予定

中国の主要都市などで普及しているシェアサイクルサービスですが、中国発の「Mobike」が日本国内へ参入することが正式に発表されました。

「Mobike」は福岡市内でサービスを提供開始後、二都市目として2017年10月には札幌でサービスを提供予定となっています。

<▲写真:「Mobike」は日本国内でサービス展開予定>

シェアサイクルサービスの利用だけを考えれば、好きな場所でレンタル・返却ができる「駐輪場不要」型はとても便利なのですが、「Mobike」などのシェアサイクルが所構わず駐輪されてしまうことによる「迷惑駐輪」は世界的に問題となっていることもあり、個人的には日本国内では「駐輪場不要」タイプでの展開は難しいように思います。

東京都内では、千代田区の「ちよくる」をはじめとした都内6区(千代田区・江東区・港区・中央区・新宿・文京区)で乗り入れ可能なシェアサイクルが利用可能となり、区を跨いでのレンタル・返却が可能となっています。

「ちよくる」などのサービス専用駐輪場が徐々に増えるなど、従来に比べて利用者が増えていることは実感できますが、普及スピードの面では中国発のサービスの方が短期間で多くの利用者を獲得しています。

国や都市によって関連法規や道路事情が異なるため、一概に良し悪しを決めつけることは難しいのですが、「ちよくる」などの日本国内で先行しているサービスと、これから新たに日本参入となる「Mobike」などのサービスが競争することで、より良いサービスが育つことに期待しています。



記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler

ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。

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