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ドコモが災害時に活用できる「公共安全LTEシステム」の実証実験に成功

NTTドコモ(以下、ドコモ)は14日、災害時など通信が繋がりにくい状況の時に、重要通信の確保が必要な公共機関が共同で利用できる「公共安全LTEシステム」を開発し、実証実験を行い、成功したと発表した。

<▲写真:実証実験時の写真>

この実験は、ドコモが開発したVHF(Very High Frequency:超短波)帯TD-LTEの無線通信システムを宮城県に構築し、岩手県、宮城県、福島県のエリアで実験局免許を取得した上で行われている。

実験では、VHF帯TD-LTEの実験基地局エリアを確認するために、電測車に実験端末と測定器を搭載して走行調査を行い、結果、実験基地局から半径最大50kmのエリアカバーがあることと、受信時最大50Mbps、送信時最大13Mbpsの通信速度が得られることが確認されている。実験は今年の1月から3月に実施されている。

<▲図:「公共安全LTEシステム」のイメージ>

また、想定される利用シーンの一つである上空からの映像伝送の実証実験が仙台市で行われ、それにも成功している。

この実験は6月6日に仙台市若林区 荒浜訓練場で行われた。

昨年8月に締結された仙台市とドコモの連携協定で推進する「防災・減災」「近未来技術の実証」の取り組みの一環として、仙台市の消防ヘリコプターに実験端末を搭載し、ヘリコプターカメラからの映像伝送と救助隊員役に装着したウェアラブルカメラからの現場映像を実験端末を経由して地上にある複数の拠点へリアルタイム伝送する、というもの。

<▲図:仙台市での実験イメージ>

東日本大震災以降、通信各社は関係各所と協力し、様々な形で災害時の通信手段確保の取り組みを行っている。

【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/プレスリリース

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