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SIMフリースマホが好調のファーウェイが千葉県船橋市に大型工場新設。中国企業の本格的工場は初の事例

SIMフリーのAndroidスマートフォン「P9」「P9 lite」、そして後継機種の「P10」シリーズ、さらにはエントリー向けの「nova」シリーズ、「honor」シリーズ、タブレットの「MediaPad」シリーズ等が好調な上、以前から好調なルーターなどで日本の通信機器市場で存在感を高めているファーウェイが、千葉県船橋市に工場を新設すると日本経済新聞が29日に報じた。

<▲写真:第二世代のライカダブルレンズカメラを搭載するP10 Plus>

千葉県船橋市にあるDMG森精機の工場跡地と建屋を転用し、生産設備を導入し、年内にも稼働する予定という。そして、中国企業による今回のような本格的な工場新設は初の事例となる。

ファーウェイはすでに研究開発拠点は日本にも設立しているが、生産工場まで用意するのは大きな転換点と言えそうだ。

同社のモバイルWi-Fiルーターは何年も前から日本市場で大きなシェアを持っており、大手通信企業向けには「キッズケータイ」や「dtab」など通信企業ブランドの機種の供給などもしている。昨今はSIMフリースマートフォン市場で快進撃を続けており、P9 liteが大ヒットし、novaシリーズ、honorシリーズ、MediaPadシリーズも好調だ。

さらに先日発売となったP10、P10 Plusではライカ基準の第二世代のダブルレンズカメラを搭載し、強力なポートレート撮影機能などが魅力となっている。

そのファーウェイだが、今回の工場新設で50億円規模の投資を行い、今後も追加投資を検討するという。これによって、日本市場への供給力を高めるということだ。

従来は中国の工場で生産する方が人件費が掛からずに済んだが、中国での人件費も年々上昇し、今では差が縮小してきたという。そのため、日本での生産といっても、コスト面が大きなネックになることはないようだ。逆に、生産管理系の人材を多く採用する予定とのことで、日本の技術と人材も取り込み、生産技術でも競争力を高め、日本市場、そして先進国での受注増に向けた強化を図っていく方針とのこと。

ファーウェイはスマートフォンやタブレットといったAndroid搭載機種、モバイルWi-Fiルーターなどに加え、Windows 2-in-1タブレット市場にも進出しており、今後はその市場でのシェア拡大の可能性もある。

【参考リンク】
日本経済新聞
ファーウェイ・ジャパン
ファーウェイ公式通販サイトVモール

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