Androidニュース&アプリ情報メディア

【せう先生のスマホ講座】第64回:「Mobile World Congress 2017」では何が出た?(その2)

GAPSISをご覧の皆さん、「せう」です。

<▲図:今回もMWC 2017を振り返る>

前回に引き続き、今回も「Mobile World Congress(MWC) 2017」を振り返っていきます。

■LG電子

LG電子は、事前予告していた「LG G6」を予定通りに発表しました。「FullVision display(フルビジョンディスプレイ)」と名付けられた2560×1440ドットIPS液晶は、画面のアスペクト比が「18:9」(横にした場合)。本当なら「2:1」とすべきところですが、あえて18:9と表現しているところが実はポイントです。Android 7.0でOS機能として搭載された「マルチウィンドウ」表示が非常に良い感じに使えるのです。HDR(ハイダイナミックレンジ)動画にも対応しています。

<▲図:18:9(2:1)液晶を搭載した「LG G6」>

なお、G6は防水・防塵にも対応しています。ということは、「LG G5」とは違って何らかの形での国内販売もあり得るかもしれません。


■Huawei

Huaweiは、フラッグシップの「P」シリーズの最新作「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」を発表しました。両機種ともにインカメラもライカ(Leica)による監修が入るようになったことがまずもって大きな特徴です。アウトカメラは、カラー × モノクロ、のデュアル構成であることは変わりないのですが、特にモノクロセンサー側の画素数を強化するなどの機能改善を行っています。

<▲図:「HUAWEI P10」>

<▲図:「HUAWEI P10 Plus」>

「HUAWEI P9」の時は、日本も発売地域に含まれていましたが、今回の発表では初回販売地域に含まれていませんでした……。日本でもそこそこ良い感じで売れた機種なのに、何か“不自然”なものを感じるところではあります。何か、日本ならではの要素を追加して登場するのでしょうか……?

また、Android Wearの第2弾「HUAWEI WATCH 2」も発表されました。Android 7.0ベースの「Android Wear 2.0」をプリインストールしています。また、一部のモデルではLTE通信機能も備えています。さらに、ポルシェデザイン(Porsche Design)モデルも用意するようです。

<▲図:「HUAWEI WATICH 2」も登場>

恐らく、MWC 2017に合わせて新機種を発表したメーカーの中で、一番「いきいき」していた大手メーカーなのかな、と思う次第です。


■ZTE

<▲図:新製品としては「Blade V8 Mini」がメインだったZTE>

ZTEは、5G規格の確定を見据えたスマホ「ZTE Gigabit Phone」が目玉だったのですが、あくまでも「参考出展」でした。で、メインとなる展示はOSバージョンアップで「Google Daydream」に対応した「AXON 7」と、新製品「Blade V8 Mini」「Blade V8 Lite」だったようです。

Blade V8 Miniは、Blade V8の主な特徴を受け継ぎつつ小型化したモデルです。また、Blade V8 Liteは、スペックを低くすることで買い求めやすい価格を実現したモデルです。AXONの最新モデルの発表は、どうやらお預けになったようですorz


ということで、MWC 2017で何が出るのかという予想の答え合わせはこれで終わりです。今月末には、サムスン電子が「Galaxy」スマートフォンの新機種を発表します。何が出てくるのでしょうか……?


記事執筆者プロフィール
せう
ブログ:せうの日記、Twitter:@shoinoue

静岡県三島市で産まれ、静岡県駿東郡長泉町で生まれ育ったアメリカ系日本人3世。見た目が日本人離れしている反動で、身の回りの道具は日本で開発されたものだらけである。ITmedia、andronaviを始めとするWeb媒体を中心に執筆活動を展開。自前のブログ「せうの日記」も宜しくお願いします。

「せう先生のスマホ講座」の他の記事はこちら
本コラムは毎月第1・第3日曜日更新予定!

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:0 件