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サムスン、Galaxy Note 7を発表。Sペン検出レートが360Hzに向上。虹彩認証に対応し、防水・防塵仕様

サムスン電子は米国時間2日(日本時間3日)、米ニューヨークで新商品発表会「SAMSUNG Galaxy Note Unpacked 2016」を開催し、専用スタイラス「Sペン」による手書き入力を特徴とする「Galaxy Note」シリーズの最新モデル「Galaxy Note7」を発表した。

<▲図:Galaxy Note7>

Galaxy Note7は19日より米国をはじめとするいくつかの国と地域で順次販売開始となる予定だが、現時点では日本での販売予定は明らかにされていない。

しかし、シリーズで6代目となる(ナンバリングモデルとしては「Galaxy Note6」はスキップされたため。また、「Galaxy Note Edge」はナンバリングモデルとしてはカウントしないとして)Galaxy Note7は、いくつかの点で大きな進化を果たしているので、Galaxy Noteのファン/ユーザーにとっては日本市場投入が待ち遠しい機種となりそうだ。

まず、Sペンが大きく進化した。従来モデルでもそれなりにペン入力の検出は早い方ではあったが、筆記具のペンと紙による完全な追随性と比べるともどかしく、「もう少し早ければ」と思わないこともなかった。しかし、Galaxy Note7ではペン入力の検出レートが360Hzに上がっている。これは「Galaxy Note5」と比べて1.5倍相当。

ペンの圧力感知レベルは4096段階。

さらに、Galaxy Note7はシリーズ初となる防水・防塵仕様のボディが大きな特徴だが、Sペンも同じく防水・防塵仕様となっている。実用上そういったシーンは一般ユーザーにはあまりないと思うが、ボディが水中にある状態でもSペンでの入力ができるようになっている。

<▲図:Sペンと本体、どちらも防水・防塵>

Sペン対応アプリは色々とあるが、「SAMSUNG Note」では、手書きメモやイラスト、スクラップブックなどを残すことができる。以前は個別アプリになっていたこれらの機能は、今回から統合アプリ「SAMSUNG Note」にまとめられている。

Sペンがホバー状態(画面から少しだけ離して浮かせた状態)で使える機能も増えている。「ルーペ」は画面を拡大できる機能だが、意外と便利かもしれない。また、GIFアニメを作成する機能などもある。「翻訳」機能もあり、翻訳したいワード上にペンを浮かせると翻訳できる。翻訳アルゴリズムは独自で用意せず、「Google翻訳」を利用している。

Sペンの進化、防水・防塵対応が最も大きな魅力だと思うが、今回のGalaxy Note7は「虹彩認証」に対応している。虹彩認証といえば、富士通の「arrows」シリーズが真っ先に思い浮かぶが、Galaxy Note7でも同様に目の虹彩でのロック解除ができる。同じくセキュリティ面では指紋認証センサーもホームボタンに搭載している。実際には虹彩認証よりも指紋認証の方が手軽だと思うので、虹彩認証はあまり使わないと思うが、お風呂などでは便利かもしれない。

また、セキュリティロックを解除した時にだけ表示される「セキュリティフォルダ」という機能も用意されているので、人に端末を触らせる時に見られたくないデータはセキュリティフォルダに入れておけばいい。

他にはそれほど目新しい機能等はないが、全体的に魅力的な仕様に仕上がっている。

ディスプレイのサイズは約5.7インチで、解像度は2,560×1,440ドット。パネルはSuper AMOLED(スーパー有機EL)で、いつもの同社の製品と同様、明るくコントラストの高い描写が期待できる。ディスプレイの表面ガラスには米Corning社の「Gorilla Glass 5」を採用する。Gorilla Glassも5になり、より進化しているが、Galaxy Note7では前面ディスプレイだけでなく背面にもGorilla Glass 5を採用している。

なお、ディスプレイは左右両サイドが曲面のエッジディスプレイだ。これは好みが分かれる部分で、筆者は通常のストレートタイプが好みだが、時間が経てば慣れることは慣れると思うし、好みの方も多いと思う。

<▲図:エッジ部が曲面。側面から背面にかけての部分も同じく曲面>

ボディのサイズは画面が大きいこともあり、それなりで約153.5×73.9×7.9mmで、重さは約169g。搭載するバッテリーの容量は3,500mAh。

プロセッサはSamsung Exynos 8890オクタコア(2.3GHzクアッド+1.6GHzクアッド)で、メモリは4GB RAM、64GB ROM。ただし、国や供給通信事業者によってはQualcommのSnapdragon 820採用モデルもある。この辺りは一つの仕様に統一されていない。

なお、充電に関しては「Quick Charge 3.0」や「Adaptive Fast Charging」などの急速充電に対応しているので、短時間での充電が可能。さらに、ワイヤレス充電もサポートする。

カメラはメイン側、サブ側どちらもF値1.7の明るいレンズを採用し、センサーはメイン側が約1,200万画素、サブ側が約500万画素。

下に掲載したのは発表会の動画。



【情報元、参考リンク】
Galaxy Note7製品ページ
SAMSUNG Galaxy Note Unpacked 2016

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