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【一条真人的Androidライフ】第95回:来たるべき5Gがスマートシティの鍵になる?

Qualcomm(クアルコム)のCEOであるSteve Mollenkopf(スティーブ・モレンコフ)氏が昨日、次世代通信「5G」に関するビジョンをブログで公開した。これはある意味、最近僕が5Gってどう使うの? と記事などでよく問いかけていたことに対する1つの回答でもあるのでご紹介したい。
Qualcommのブログ記事「Leading the way to 5G」

<▲図:Qualcommのブログ記事

スティーブ(ジョブスじゃないよ!)によれば、5G通信は今までよりも広い範囲の種類デバイスで使うことを想定しているようだ。つまり、5Gはスマホやモバイルルータだけのものではないわけだ。

それではどんなものに使われるのか? というと、スマートシティ、自動車、VRヘッドセット、ボディセンサーなど、幅広いデバイスの通信手段として使われ、より様々なものを接続することを想定しているようだ。

そういえば、今年のCES(※米国で開催される家電見本市)では、クアルコムはスマートシティでどのようにワイヤレス通信を活用するのか? というデモを展示していた。これによって、ビルのセキュリティや必要なコントロール、家のガレージの管理など、様々なことが可能になる。

自動車も有望な分野だ。現在のような単純にメールや音楽などを扱う程度のものから、交通状況をより的確にとらえ、自動運転制御にも一役買う物になるかもしれない。

VRヘッドセットでは、リッチなコンテンツをストリーミングで普通に楽しめるようになるのかもしれない。

そして、ボディセンサーでは健康管理に役に立つようになるはずだ。健康状態を健康管理センターにリアルタイムで送り、問題があれば素早く対応することができる。

現在、ブロードバンド + Wi-Fiで使っている多くのものが5Gに置き換えられていくのかもしれない。これによってユーザーにどんなメリットがあるのか? と言えば、面倒な接続設定などをせずに単に電源を入れれば接続できるというイージーユースだ。

現在、僕たちの生活はスマホで大きく改革されたが、5Gによって、僕たちの生活は今後10年ぐらいでさらに大きく改革されていくのかもしれない。

モバイル通信の進化はもはやスマホだけのものではないのだ。


記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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