【一条真人的Androidライフ】第91回:スマートフォンはVRの勝者になれるか?

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先日、バンダイナムコが提供するVRアトラクション施設「VR ZONE」に行ってきたのだが、その体験のリアルさはけっこう本物だった。特に高層ビルで狭い板の上を移動する「高所恐怖SHOW」が最高に怖かった。

<▲図:VR ZONEのイメージ図。10月中旬までの期間限定でお台場にオープンした施設>

人によってはVRお化け屋敷の「脱出病棟Ω」の方が怖いと思うかもしれない。とにかく、大抵の人にとっては、この2つの体験アトラクションが最も恐怖を感じさせてくれるものなのは間違いない。


<▲図:VR ZONEのプロモ動画>

この施設は10月中旬までの期間限定でお台場の「ダイバーシティ東京プラザ」に開設されたもので、VRコンテンツを体験することができるようになっている。コンテンツはいくつかある。「スキーロデオ」「REAL DRIVE」や、先に述べた「高所恐怖SHOW」などだ。ここでは、VRビュワーとしては「HTC VIVE」を利用している。アトラクションは物理的な施設や多くのセンサーによって構成されているので、単純にHTC VIVEの機能だけで成り立っているわけではないのだが、VRの可能性を示す1つの例だろう。

しかも、HTC VIVEにしても10万円程度のコストが掛かり、これに「GeForce GTX VR Ready」に対応した高性能なPCを組み合わせる必要がある。

これは高い。

ということで、よりコストパフォーマンスに優れる「PlayStation VR」に注目が集まっている。

そして、VRといえばGoogleも動いている。GoogleはVRを手軽に体験できる紙製の組み立て式VRゴーグル「Cardboard」を生み出し、1,000円程度で簡易的にVRを体験できる機会をユーザーに提供していたが、Androidの次期バージョンである「Android N」では、より本格的なVRビューワーやリモコンを使った標準的で本格的なVR環境を提供しようとしている。

現在、スマホで本格VRというと「Galaxy」と「Gear VR」だが、Android N以降は代表的なメーカーのスマホの多くで本格的なVRを体験できるようになる見込みなので、スマホVRはかなり広がっていきそうだ。

VRを体験できるハードウェアが増えたり、プラットフォームが用意されても、言うまでもなく、普及にはコンテンツの問題もある。他にも様々な課題がありそうだが、新しい競争世界が生まれて、色々一気に進化していきそうだ。

日本国内でも、ゴーグル外部に用意したタッチパネルからの入力に対応した「MilboxTouch」という段ボール製のVRビューワーが最近リリースされたり、色々楽しそうだ。

<▲図:紙製のVRゴーグル。手前側の側面にある円形の部分が操作エリア>

スマホをVRゴーグルの画面として使う場合、タッチ操作ができなくなってしまう、という大きな課題があり、Gear VRやこのMilboxTouchでは、ちょうど右のこめかみ辺りに来るゴーグルの右側面にコントロールエリアを設けて対処している。MilboxTouchの場合は、明治大学の研究成果である「ExtensionSticker」という技術を使っている。導電性のインクを使って描いた「Touch Interface Module」で、ここを触ることでタップ、スワイプ、スクロールなどの操作ができる。

しかも、価格は2,500円(税抜)なので、手軽に手に取れる。興味のある人はぜひ試してみて欲しい。

そして、スマートフォンによるVRが今後、ひしめくVRデバイスの中でどの程度のポジションを確保することができるのか? にも注目していきたい。




記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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