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ドコモと京大・熊本大らがドライバーの眠気検知システムを共同開発。心拍センサー搭載ウェアを活用

NTTデータMSE、京都大学、熊本大学、NTTドコモ(以下、ドコモ)は10日、着用することで心拍数などの生体情報を取得できるウェア「hitoe(ヒトエ)ウェア」を活用した、ドライバー向けの眠気検知システムを共同で開発し、同日より運送会社の協力の元、システムの有効性を検証する実験を開始したと発表した。

<▲図:実験のイメージ>

このシステムでは、京都大学、熊本大学が開発した眠気検知アルゴリズムを実装したスマートフォン向けの専用アプリをNTTデータMSEが開発している。

そして、hitoeウェアとドコモが開発した「hitoeトランスミッター01」が取得した心拍データを送信することで、夜間や長時間運転をするドライバーの眠気を検知し、ドライバーにアラート通知するとともに、管理者にもメールでアラート通知する。これによって、ドライバーの居眠り運転等を未然に防ぐサポートが可能となる。

hitoeトランスミッター01は、hitoeウェアで取得した心拍データをスマートフォンに送信できる機器。

このシステムで重要になってくる眠気検知アルゴリズムは、覚醒時の心拍パターンを正常時のものとして、多変量統計的プロセス管理(MSPC)という工学的手法を用いて、心拍間隔の平均や副交感神経の活性度など8種類の心拍変動指標から、正常時の心拍パターンとの差を見て眠気を判断するようになっている。

ドライバーはhitoeウェアを着用するだけでいいので、特別な手間や操作は不要。

今回の実証実験では、運送会社のドライバーが実車環境で行い、ドライバーや管理者への通知のタイミングや通知方法の精度向上を図るとともに、商用化に向けた最適化を行っていく。

実証実験は8月31日まで行われる予定。

【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/プレスリリース

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