Androidニュース&アプリ情報メディア

2015年スマホゲーム調査。人気トップは?プレイ頻度や課金への抵抗調査なども【市場調査】

調査会社のMMD研究所は8日、「2015年スマートフォンゲームアプリに関する定点調査」と題したレポートを公開した。今回の調査は項目が多岐に渡っており、現在のスマートフォンゲームアプリに関する動向がある程度見えてくる。

左がゲームアプリで遊んだことがあるか? という経験の有無を問う質問、
右がプレイ経験がある方を対象に、その頻度を問う質問


調査期間は昨年12月10日から12日で、有効回答数は554人。スマートフォンを持つ20-60歳以上の男女を対象としている。男女比はほぼ半々で、世代もバランス良くばらけている。20-29歳、30-39歳、40-49歳、50-59歳、60歳以上がそれぞれ約20%だ。

まずはスマートフォンのゲームアプリで遊んだことがあるか? という点だが、50.5%がプレイしたことがあると回答し、49.5%がないと回答している。そして、プレイしたことがある方のうち49.6%が毎日プレイしている。

現在のスマートフォン向けゲームの多くが「スタミナ」システムを採用し、スタミナを消費することでプレイできるスタイルだ。スタミナは時間で回復するようになっているので、なくなるまでプレイして一旦止め、次の日やスタミナが回復するのを待って少しずつ続ける、という遊び方になる。そして、多くの方が実際にそうなのだろう。また、「ログインボーナス」というキャンペーンも多くのタイトルで採用していて、スタート時はしばらくの間、毎日ログインするとアイテムが貰えたりする。さらに、ゲーム内イベントも期間限定で順次提供されているので、やはり同じく毎日チェックしたくなるし、プレイしたくなる。

そのように毎日プレイさせる要素が盛りだくさんに導入されている結果が回答にも表れているようだ。

では、複数のゲームを同時並行して遊んでいる人はどれくらいいるのだろうか? 同時並行して遊んでいるアプリ数は0個が37.5%と最も多く、1-2個と回答した方が32.9%だ。3-4個は17.9%。2つ以上のアプリを同時並行してプレイしている人は約60%ほどいることになるが、一方で約4割の人が一つのアプリしかプレイしていない。スタミナがなくなるまでプレイするには30分程度は掛かるのが普通なので、社会人の場合は、それほど多くのタイトルを同時並行して遊ぶのは困難かもしれない。


また、今のアプリの多くが基本プレイ無料、アイテム課金制という料金体系を採用しているが、課金経験者のうち69.5%が初めての支払い時に抵抗があったと回答し、今でも抵抗があると回答している方も71.0%いる。しかし、本来はゲーム開発には莫大なコストが掛かっているため、タダでプレイし続けるのはメーカーにも悪い話だ。稼げなければ商売にならず、新しいゲームも生み出せない。とはいえ、何十万円もかけてガチャを回したのに良いアイテムやキャラクターが出ない、という作品の話も飛び交うため、どうしても悪い印象や抵抗感を感じてしまうのだろう。


そして、今や各作品には個別に「攻略サイト」が必ずと言っていいほど立ち上がっているが、攻略サイトの利用率も31.8%とそれなりに高い数字にある。一方で約7%が使っていない。事前予約サイトやレビューサイト、実況動画なども20%台の方が利用している。実況動画は2016年にさらに利用者が増えることになりそうだ。


最後に、2015年にハマったゲームアプリのランキングだが、トップは「パズル&ドラゴンズ」、通称パズドラだ。パズドラ人気は本当に長く続いている。

2位は「LINE ディズニーツムツム」で、こちらもリリース直後からずっと人気を維持し、ダウンロード数を伸ばし続けている。3位はミクシィの業績を大復活させた「モンスターストライク」だ。モンストはリアルイベントも開催されるなど、第二のパズドラのような、スマートフォンゲームにおける看板タイトルになりつつある。

4位は「キャンディークラッシュ」で、グローバルで人気が出た後、日本でもテレビCMで認知度が上がり、人気になった。そしてこちらも長く人気をキープしている「白猫プロジェクト」が5位に入っている。

6位以下は「LINEポコポコ」「クイズRPG魔法使いと黒猫のウィズ」「ぷよぷよ!!クエスト」「ファイナルファンタジーレコードキーパー」「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」と続く。

LINEのゲームが2本、コロプラのゲームが2本ランクインしていることにも注目だろう。

上位陣は2016年も人気を維持しそうだが、新しい人気タイトルも誕生するはずなので、今年のゲーム業界にも注目だ。コンシューマーゲームの場合はリリース予定タイトルも基本的にわかっているし、今や大予算を使ったAAAタイトルは数が少ないので、どれがヒットするか、どれが数百万本クラスの販売本数になるかが予想しやすい環境だが、スマートフォン向けゲームの場合は何が当たるか分からないので、思わぬヒット作が登場し、話題をさらう可能性がある。例えば「ねこあつめ」のような放置系ゲームも「ねこあつめ」以降増えてきたし、同じように新しいスタイルのゲームが生まれるかもしれない。

< 2015年ハマったゲームアプリランキング>
*各タイトルに続くカッコ内のリンクからアプリをダウンロードできる。

【情報元、参考リンク】
MMD研究所/プレスリリース

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:0 件