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【豆知識】有料アプリの返品期限は何時間後まで?

ちょっとした便利な技を紹介する「便利技」コラムの派生版として今回は「豆知識」をご紹介したいと思います。それはGoogle Playにおける有料アプリの返品に関することです。ご存じない方が多いと思いますので、確認してみてください。

払い戻しに関するルール

まず、Google Playで配信されているAndroidの有料アプリは、基本的に一つのアプリにつき一回は返品及び払い戻しを受けられるようになっています。ただし、購入から2時間以内、という期限がありますので、その期限内に操作を行う必要があります。

原則として、2時間以内に返品すれば全額払い戻しを受けることができます。

払い戻しに関するルールとその方法(*クリックして拡大)


返品方法は簡単で、Google Playを起動し、画面左端から右にスワイプするか、検索窓の左にある三本線のアイコンをタップしてメニューを開き、「アプリとゲーム」下の「マイアプリ&ゲーム」をタップします。ここで「インストール済み」のアプリの中から返品したいアプリを選ぶか、「すべて」タブをタップして、その中から選びます。「すべて」タブでの表示だと、インストールした順にアプリが並びますので、より探しやすいと思います。一番最近インストールしたものから並びます。

「マイアプリ&ゲーム」を開くと右図が表示されますが、
さらに「すべて」をタップした方が探しやすいです。


返品したいアプリをタップすると、「払い戻し」というボタンが表示されるはずなので、それをタップします。すると、確認のメッセージが表示されるので、「はい」を選びます。


手順はこのように簡単です。そのため、返品しなければならない場合にはこの手順で行うことができます。

ただ、実はこの返金期限は何度か変更されています。一番最初は24時間だったんです。まだ「Google Play」ではなく「Android Market」という名前だった頃です。ところが、24時間もあるとちょっとしたRPGやアクションゲームならクリアできます。ファイナルファンタジーやドラゴンクエストの1くらいのボリュームなら余裕でクリアできます。このルールを逆手にとって、クリアしてから返品する、という悪質な行為が問題になりました。これは日本の話だけではなくグローバルでの問題です。

そこで、問題への対策として24時間から15分へと一気に短くなりました。15分であれば満足できるほどプレイすることはできません。

でも、じゃあ15分で一体何ができるって言うの? という疑問も生じると思います。15分ではどんなゲームか確認することすら難しいです。しかし、もともとGoogleが返品に寛容だったのは、当時から機種によってはアプリが正常動作しない場合があったからです。要するに動作確認のための15分なのです。今ではアプリの開発側が昔よりもテストをしていますし、大抵の機種で問題なく動くアプリが多いですし、機種依存の致命的なバグも減っています。しかし、昔はAという機種では動くのにBでは起動すらしない、ということがありました。同じOSのバージョンであってもです。

今の返品も、動作要件を確認した上で購入したのに実際にはまともに動かなかったとか、何らかの納得できる理由がある場合のみに行うべきだと思います。悪質な返品事例が増えると、以前のように期限が短くなる可能性もありますし、ルール自体が厳しくなってしまうかもしません。Googleも一応、このルールの乱用と思われる場合は払い戻しを拒否する場合があると注意書きしています。

そのため、あくまでも、万一の時でも2時間以内であれば返品できる、と捉えたほうがいいでしょう。

さて、では2時間以上が経過した後はどうなんでしょうか? 返品及び払い戻しはできないのでしょうか?

実はこれもありえないことはないんです。というか、GoogleはAppleと比べて返品に寛容です。基本的には2時間以上経過後に払い戻しの対象になるかどうかはアプリの配信者が決定します。そのため、アプリの配信者に直接連絡し、払い戻しを依頼することになります。配信者の連絡先情報はGoogle Playのアプリ詳細ページに記載されています。

では、配信者がまともな対応をしなかったり、反応が遅かったりした場合、もしくはアプリ自体に有料アイテムの扱いなどにおいて致命的な欠陥を含んでいた場合は? と言うと、そうした最悪の場合はGoogleのサポートチームが対応してくれます。理由が適切であれば、Googleの判断で払い戻しを受けられる可能性があるので、Googleのサポートチームに連絡しましょう。

実際、アプリ内課金でガチャや有料アイテムの払い戻しをGoogleが決定して行った事例は沢山あります。ただ、これも適切な理由がある場合のみに限るべきです。自分勝手な理由でGoogleに連絡をすることは避けるべきで、そうした悪質な行為をするユーザーが増えると、それこそ返品ルールが厳しくなる可能性があります。せっかく寛容にしてくれているのだから、ユーザー側もルールを乱用せず、節度を持つ必要があるはずです。

なお、返品・払い戻しに関する話は、有料アプリを購入した時や有料アイテムを購入した時にGoogleから送られてくるメールにリンクが記載されています。一度確認してみてください。

実は購入後に配信されるメールに、払い戻しポリシーに関するリンクがある。

または、下記リンク先から辿るのでも構いませんが、Google Playを開き、メニュー内の「ヘルプとフィードバック」から確認することもできます。

【情報元、参考リンク】
Google Play/Google

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