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【島田純のMobile×Travel】第58回:Googleマップと「台灣公車通」で台北のバスがもっと便利に

今回は、スマートフォンを使って台湾(主に台北)のバス移動をもっと便利にする方法をご紹介します。

台北市内の移動には路線バスを活用すると便利

台北市内の移動は地下鉄(MRT)や以前に紹介したYouBikeなどの移動手段もありますが、地下鉄と比べて運行路線数が多く、YouBikeよりも長距離を移動し易いのが路線バスです。台北市内には路線バスが充実していますが、乗り慣れるまでは路線の検索方法や乗り方がわからないこともあります。そこで、今回は台湾の路線バスを乗りこなすために便利なアプリケーションをご紹介します。

まずは目的地までの経路検索です。経路検索はGoogleマップで普段と同じように利用することができ、検索結果には路線バスを利用するルートも表示されます。

Googleマップの経路検索結果に路線バスを利用するルートが表示される

上記の例では「285番」のバスに乗って移動します。

バス停「長庚醫院」からバスに乗る

バスに乗り慣れないうちは、念のためバスに乗る前にバス停でルートを確認しておくと良いでしょう。

バス停で目的のバスのルート情報を確認しておくとベター

台湾のバスに乗車する際に注意することは、目的のバスがバス停に近づいたら手を挙げるなどして、バスに乗ることをアピールすることです。これをしないと、バス停に停車しなかったり、停車しても乗れないことが(まれに)あります。目的のバスが近づいたら「乗るぞ!」ということをしっかりとアピールしましょう。ちなみに、筆者はバス停でスマートフォンを操作していたために目的のバスが目の前を通過してしまったことが何度かあります。

バス停にバスが到着するまでの時間を調べるのに便利なのが「台灣公車通」(Google Play)というアプリ。

類似のアプリはいくつか提供されていますが、こちらのアプリケーションが便利なのは、バス停の名称が現地表記で表示されるため、バス車内での表示を確認しての降車や、バスに乗車中でも交通標識などの情報と合わせて現在地や目的地の確認が行いやすい点です。台湾の文字表記(繁体字)に慣れない場合でも、日本人であれば、ある程度は漢字の意味や読み方が理解できるため、英語版よりもこちらをオススメします。

「台灣公車通」を使うと、バスのルート検索が行えるだけでなく、運行中のバスの現在位置を知ることができるため、バスの待ち時間をカンタンに知ることができます。使い方は以下の通り。

(1) 利用するエリアを選択する

台北市内で利用する場合は「台北/新北」を選択します

(2) 情報を表示するバスのルート番号を入力する

Googleマップの経路検索結果に表示されたように、
今回は「285」番のバスに乗るため「285」を入力します

(3) 目的の路線を選択

「285」を選んで情報を表示します

(4) 運行状況が表示される

運行状況が表示される

左側に表示されているのがバス停の名前で、右側に表示される「10分」「5分半」などは、バスがバス停に停車するまでの時間を示します。「尚未發車」は「まだ出発しない」(=バスの到着まで時間がかかる)、「即將進站」は「まもなくバス停に到着」という意味です。

アプリに慣れてくると、この画面だけで必要な情報が得られるので便利ですが、慣れないうちは自分が居るバス停や、バスの現在位置などの情報を整理することがやや難しいのが欠点です。このモードに慣れないうちは、画面右上にある地図マークをタップして、マップ上に自分とバスの現在位置と、バス停の位置を表示するとわかりやすいでしょう。

地図アイコンをタップすると、マップ上に自分の現在位置とバス停、バスの現在位置が表示される

バスのルートを示す番号はバスの車体正面の左上などに記載されています(写真では数字が確認できませんが……)。

バスのルート番号はバス車体正面などに表示される

バスに乗車したら、運賃が前払いか後払いかを確認します。運賃が前払いか後払いかはバス真ん中の出入口付近に「上車収費」あるいは「下車収費」などの記載がされていますので、それで確認します。「上車収費」が乗車時に運賃を支払い(前払い)、「下車収費」が降車時に運賃を支払い(後払い)する、という意味です。バスの運賃支払には「悠遊卡」が利用可能なので、悠遊卡での支払がオススメです。

支払タイミングはバスの中に表示されている

バスを降りる際は、バス車内にある「下車鈴」を押して降車します。日本では「バスが停車するまでは座席から動かないように」というのが基本的なルールですが、台湾ではそのルールに基づいて降車しようとすると、降車する前にバスが発車してしまうことがしばしばありました。台北市内の路線バスは揺れることが多いのですが、バスが停車中などのタイミングを見計らって、早めに降車準備を行うことをオススメします。

今回紹介したアプリ「台灣公車通」は、台北/新北市などの中心部だけでなく、台湾南部の高雄市や台南市などもカバーしており、台湾の広いエリアで便利に使うことができます。台湾を旅行する際は是非お試し下さい。


記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler

ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。

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