【一条真人的Androidライフ】第76回:現在のスマホは通信速度の進化の「谷」にいる?

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さて、ちょっとハードウェアに詳しい人なら、最近のスマートフォンが搭載するプロセッサが対応する理論上の最大通信速度(通信規格の対応カテゴリ)と、実際のスマホの最大通信速度(といってもベストエフォートですが)の違い、ギャップに気が付いていると思う。

最近では日本のSIMフリー市場に世界中のメーカーが参入するようになってきている。
写真はフランスのアルカテル社のSIMフリー端末。

言うまでもなく、スマホ自体が高速な通信規格に対応していても、これに対応する通信キャリア側の通信機器が対応していなければ、その速度では通信できないということだ。

そんなこんなで、今年11月、ようやくドコモが「Premium 4G」でダウンロード最大300Mbpsに対応する。

最大300Mbpsというのは非常に速いのは言うまでもない。まあ、都内の実測では3桁の数値が出ることはあまり見られないだろうとしてもだ。来年にはこれが最大370Mbpsに達するという。

現在、そんなスマホにBluetooth 4.1以上対応のIoTデバイスをぶら下げるという構想が世界的にある。しかし、そんなデバイスは現時点では登場していない。おそらくはそのようなデバイスが一般化していくのは2017年以降になるのではないかと僕は考えている。

現在のスマホの用途は1~2年前と特に大きく変わっていないため、ユーザーにとっては高速化の利点があまり感じられないのではないかと思う。

そして、ドコモでは2020年にはダウンロード最大1Gbpsの5Gを実現すると言っているが、その速度を利するサービスはIoTデバイスぐらいしか提案されていない。

さらに現在のような通信容量制限があると、ユーザーは必ずしもその高速通信を有意義に使うことができない。

現在のスマホはそのような速度の有効性のジレンマの中にいる。僕はこれを「スマートフォンの通信速度の谷」と呼んでいる。

通信キャリアは様々な努力をしているが、そのターゲットが見えない。これはあたかもハードウェアのスペックを引き上げ続けながらも、何をするのか? を示せず、ハイエンドが失速した歴史を持つパソコンの進化を思いだす。

最近の日本では、MVNOとSIMフリースマホが人気となっているのもこのためだ。

「速度」だけではなく、具体的なビジョンを示せるか? がこの問題の解決策なわけだが、それができなければ、スマホは加速度的にコモディティ化していくことになるだろう。


記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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