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【一条真人的Androidライフ】第57回:ASUS ZenFone 5が日本の低価格SIMフリースマホの時代を本格的に切り開く?

先日、ASUS JAPANが開催した「ZenFone 5」の発表会に行ってきた。正確に言えば、ZenFone 5と「ASUS ZenWatch」の発表会だったが、主役はZenFone 5だろう。例によって、明るい社長が、“これ凄いだろう”オーラを全開で商品のプレゼンをしていた。

魅力的な価格のZenFone 5。

確かにZenFone 5は凄い。価格は内蔵ストレージが16GBのモデルで2万6,800円という、激安価格であり、日本市場における従来のSIMフリースマートフォンと比較すると、スペックを考慮してもお安い。

ケースもなかなかにオシャレだ。ブックタイプで背面カバーを外して取り替えるタイプになっている。

丸いくり抜きがあることも特徴。ここに時計などを表示できる

発表会場には、台湾でZenFone 5を買ったというKING(編集部注:島田純氏のこと。こちらの記事を参照)も来ていて、「日本版を出すなんて知らなかった」とぼやいていた。

また、「台湾版のケースが日本版のZenFone 5にも装着できてナイス!」という話もしていた。

「他社のとある機種の同種のケースでは、本国製のケースが日本製の本体に装着できなかったので、こっちの方がいい」のだそうだ。

そして、会場に説明員として来ていたASUSの社員の方の多くも、なぜか台湾版のZenFone 5を持っていた。実は、台湾の方が説明員として多く来ていたようだ。ちなみに、台湾にはIntelが入っているZenFoneもあるようだ。

また、知り合いのASUS JAPANのプロデューサー、Andy(阿部直人氏)も来ていた。ZenFone 5もAndyが担当した製品であり、日本版ZenFone 5に「ATOK」を搭載したことと、SIMのキャリア設定のプリセットのデータをいくつか用意したのは、Andyの配慮だという。さすがに良い仕事をしてくれる人だ。

阿部氏と握手しているところ。

このZenFone 5は11月8日に発売となり、現在、僕の手元にも日本版ZenFone 5があり、快適に使えている。「イングレス」なども問題なくプレイすることができ、普通のユーザーが普通に使うなら全く問題なく使えることだろう。これで2万6,800円なら、かなりのお買い得だ。

個人的には、日本のSIMフリー端末の時代を本格的に切り開いてくれそうな期待を感じる端末だ。

実は、ファーウェイ・ジャパンも12月半ばに日本市場向けに2万2,000円程度でSIMフリースマホの新機種「Ascend G620S」(こちらの記事を参照)を出してくるらしいが、これは年末商戦には乗り遅れそうなタイミングという気がするので、年内はZenFone 5優位にマーケットが進むのでは? と思う。

【参考リンク】
ASUS、SIMフリースマートフォン「ZenFone 5」とAndroid Wearスマートウォッチ「ZenWatch」を発表。両製品同時購入で5千円引き
ASUSのLTE対応SIMフリースマートフォン「ZenFone 5」とスマートウォッチ「ZenWatch」の発表会レポート
(端末レビュー)実売26800円程度から、という価格面も魅力のASUS製SIMフリーLTE対応スマートフォン「ZenFone 5」をチェック!


記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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