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イー・アクセス、1.7GHz帯(FDD)と3.4-3.6GHz帯(TDD)の異なる周波数帯・方式を使った第4世代移動通信システムの実験を実施へ

イー・アクセスは4日、総務省へ1.7GHz帯と3.4から3.6GHz帯を用いた実験試験局免許の申請を行ったと発表した。イー・アクセスは、既に割当済みの周波数帯と新たに確保した1.7GHz帯(5MHz幅×2)、そして今後、第4世代移動通信システム用途に割り当てが予定されている3.4から3.6GHz帯を使った実験を行う。

実験では、異なる送受信方式による第4世代移動通信システムの評価が行われる予定だが、具体的には1.7GHz帯は1波でFDD方式、3.4-3.6GHz帯は4波でTDD方式と、異なる送受信方式、異なる周波数帯の計5波を使ったキャリア・アグリゲーションを検証することになる。

キャリア・アグリゲーションは、複数の周波数を一体として使用する技術で、異なる通信波を束ねることで広い帯域を確保し、高速通信を実現する。

1.7GHz帯は、イー・アクセスが既に割り当てられている周波数(1749.9~1759.9MHz/1844.9MHz~1854.9MHz)と新たに確保した周波数(1744.9~1749.9MHz/1839.9~1844.9MHz)を使うので、既割当周波数は10MHz×2、新割当周波数は5MHz×2で、計15MHz×2の周波数帯域幅を使うことになる。

一方、3.4-3.6GHz帯については、使用する周波数帯域幅は80MHz。

今回の実験は、データの送信側と受信側でそれぞれ複数のアンテナを使って、一度に複数のデータを送ることができるMIMO(Multiple-Input and Multiple-Output)のうち、4×4 MIMOで行われる予定。

今後、イー・アクセスはウィルコムを吸収合併後、ヤフー傘下に入り、「ワイモバイル」へと生まれ変わる予定だ。それだけに、これまで以上に同社のモバイルデータ通信サービスには注目が集まっている。

なお、実験は免許取得後、5月~7月をめどに行われる予定。

【情報元、参考リンク】
イー・アクセス/プレスリリース

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