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ドコモの次世代通信5GがCEATECで総務大臣賞を受賞。2020年以降に実用化。LTEの1000倍以上の大容量化、100倍以上の超高速通信へ

NTTドコモ(以下、ドコモ)は3日、千葉県・幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2013」(以下、CEATEC)において、同社の展示している「次世代移動通信(5G)」が「CEATEC AWARD 2013 総務大臣賞」を受賞したと発表した。


ドコモはCEATECで今冬以降向けスマートフォン新商品や様々な技術・サービスの展示を行っているが、その一つが次世代のモバイル通信技術5Gだ。

現在もLTEのサービスが普及し始めていることから、時代は3Gから4Gへと移り、以前と比べるとモバイル通信サービスは高速・大容量化してきている。下り最大速度の数値だけみれば、もはや100Mbps超の時代だ。

とはいえ、今後もモバイル通信ネットワークにおけるトラフィック量は増加の一途をたどるものと予想されている。ドコモは、2010年から2020年代の間に、トラフィックは1000倍以上に増加するとみている。これは、動画などのリッチコンテンツの需要が一層増加することからとされる。

実際にフルHDの動画をインターネット経由で視聴する機会も増えるだろうし、ゲームなど大容量コンテンツをダウンロードしたり、大容量データをストリーミングする機会も増加するはずだ。

ドコモはトラフィックの急増を受け、2020年代においても快適な通信サービスを提供するため、次世代の移動通信技術5Gの研究開発を進めている。この5Gでは、現行のLTEの1000倍以上の大容量化と、100倍以上の超高速通信を目指している。

この5Gでは、現在は使用されていない、より高い周波数を活用することを考えており、広い周波数帯域での通信によって、高速かつ大容量の通信を実現するという。現在のドコモは2.1GHz帯以下の周波数でモバイル通信サービスを展開しているが、5Gでは具体的には5GHzから20GHz帯の周波数帯域を使っていく予定にあるようだ。

ドコモでは、このような高周波数帯を広帯域に利用するスモールセルと、現在使用されている低周波数帯を利用するマクロセルを組み合わせたフェムトセルのコンセプトや、多数のアンテナ素子を活用した送信技術によって高周波数帯を有効活用する伝送技術の開発を重点的に進めているということだ。

700MHz帯や800、900MHz帯がプラチナバンドと呼ばれるのは、山間部やビルの多い都市部などにおいても電波が周りこみ、遠くまで届きやすく、繋がりやすいからだが、5Gのサービスで使われることになる高周波数帯は直進性が高く回り込みにくく、遠くまで届きにくい。そこで登場するのが小さなエリアを構築するスモールセルで、広範囲をカバーする現在のマクロセルと組み合わせていくことを考えているようだ。

【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/プレスリリース

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