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Dropbox、Android向け公式アプリリリース

同期型のオンラインストレージサービス「Dropbox」のAndroid向け公式アプリが4日にリリースされた。アプリはすでにAndroid Marketに登録されており、ダウンロードして利用することができる。価格は無料だ。

DropboxのAndroid向けアプリは3月下旬の時点で約2ヶ月後の公開を目指して開発されていたため、実際には予想以上に早くリリースされたことになる。しかし、その反面アプリの機能面はやや物足りない印象だ。今後のアップデートに期待したい。

まずは、Dropboxをご存知ない方のために簡単にこのサービスを紹介したいと思う。

先に述べたようにひとことで言うとDropboxは同期型のオンラインストレージサービスだ。

Dropboxにアカウントを作成すると2GBのストレージ容量を利用できるようになる。

有料アカウントならば50GB、100GBまで増やせるが、無料アカウントのままでも紹介キャンペーンを利用することで最大10GBにまで増やすことができる。

Dropboxはこのオンラインストレージ上のデータをPC上のローカルデータと自動的に同期してくれるサービスだ。しかも、複数のPCで同期できる。

例えば、デスクトップPCでAというファイルを作成・編集するとしよう。このファイルをDropboxの指定フォルダに入れた直後、オンラインストレージ上にもAというファイルが現れる。ユーザーが何らかの操作をする必要もなく、自動的にアップロードされる。さらに、Aというファイルを編集中、セーブするたびにオンライン上のAも更新される。加えて過去のバージョンを保存してくれる履歴機能まである。もちろん、複数PCで同期できるのでノートPCにDropboxのソフトウェアをインストールすれば、同じファイルをそこでも利用することができる。

ファイルをうっかり削除した場合や、いくつか前にセーブしたファイルに戻したいときもDropboxフォルダ内のものであれば簡単に復活させることができる。

一度使い始めるとあまりの便利さに手放せなくなると思う。

さらに詳しく知りたい方は下記サイトが詳しいのでそちらをご覧になってほしい。
http://journal.mycom.co.jp/series/dropbox_guide/menu.html

さて、今回このDropboxのAndroid向けアプリがリリースされたわけだが、実は機能面でやや不十分さを感じる。

オンラインストレージ上のファイル、フォルダを閲覧することはできる。ファイルをダウンロードすることもできる。ダウンロードしたファイルはmicroSDカードに作られた「dropbox」フォルダの中に生成される。また、ファイル名を長押しすることで共有リンクを簡単に作ることもできる。他人にファイルを渡したい場合などに重宝するだろう。

ファイルをアップロードすることもできる。対象ファイルは写真、ビデオ、オーディオ、テキストファイルになる。それぞれすでに端末内に保存されているファイルを選ぶこともできるし、Dropboxからカメラ、オーディオレコーダーを起動して撮影・録音したものをそのままアップロードすることもできる。

しかし、履歴機能は使えない。

アプリから古いバージョンのファイルをダウンロードしたり、削除してしまったファイルを復活させることもできない。そういう操作をしたければ、ウェブブラウザから利用するしかない。Dropboxはスマートフォンからでもブラウザを使って利用することができる。ファイルを閲覧したり、履歴を閲覧することが可能で、実はダウンロードするだけならアプリを利用する必要もない。

結局アプリもブラウザからの利用もそれぞれ機能が不足しており、現時点では両方を併用しなければならない状況にある。

それでも便利なことは確かなのでDropbox利用者の方はアプリをダウンロードすることをオススメしたい。

アプリはAndroid Marketで「Dropbox」と検索すれば表示される。全く同じ名前のアプリが他にも表示されるが、デベロッパー名が「Dropbox, Inc.」と書かれたものが公式アプリだ。

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